記録にも特化した高性能VRデバイス「PICO 4 Ultra」発表―1万円の格安トラッカーでお手軽トラッキング環境も

AI要約

Picoが新型HMDデバイス「PICO 4 Ultra」および「PICO Motion Tracker」を発表。

「PICO 4 Ultra」は、性能向上と高機能カメラを搭載した上位機種で、2160 × 2160解像度のディスプレイを採用。

「PICO Motion Tracker」は軽量でコスパの高いモーショントラッカーで、激しい動きにも対応可能。

VR/MRデバイスを手掛けるPicoは12日、ブランド初となるフラグシップ帯の新型HMDデバイス「PICO 4 Ultra」と、それに対応するモーショントラッカー「PICO Motion Tracker」を発表した。現在一部チャネルにて予約受付中のほか、9月20日の発売以降は店頭取扱も行われる。

「PICO 4 Ultra」は、2022年10月に発売された「PICO 4」の性能を向上させた上位機種。チップセットにはSnapdragon Gen2を採用、ディスプレイは片目4K相当の2160 × 2160解像度となっており、ゲームからソーシャルVR、ビジネスまで多様な用途に対応する。

Ultraでは通常モデルと比べカメラや計測センサ類のスペックが大幅に向上。「4つの環境追跡カメラ」「2個の32MPカラーシースルーカメラ」「iToF深度センサーカメラ」を備えることで、VR環境での視聴にも適する「空間ビデオ」などの情報記録にも特化している。

そして同時発売となる「PICO Motion Tracker」は「PICO 4 Ultra」および「PICO 4」に対応するモーショントラッカーとして、約1万円というコスパの高さが早くも注目されている。こちらを使用することで、足元の動きを敏感に検知し、スポーツやダンスなどの激しい動きにも対応するといい、本体重量はわずか27グラムと軽量で、約25時間の連続使用が可能となっている。

新製品の発表に合わせ、同日に「PICO 新商品発表会」も開催。発表会では、VRChatのCTOからのコメント動画や、VR映像撮影におけるCanon者との協業も発表。RFマウントに対応した専用レンズを用いることで、PICO 4 Ultraで体験できる8K解像度のVR動画を記録することができるという。

PICOは、9月12日19時より予約販売を開始。さらに、ビジネス向けソリューションとして「PICO 4 Enterprise」も発表された。これは教育やトレーニング、屋外エンターテインメントなどの分野に特化した法人向けプロダクトとして9月から販売が開始されている。