【使いこなし編】第210回:Synology「BeeStation」のUSBポートを使ってカメラから写真を直接取り込む

AI要約

本記事では、Synologyのパーソナルクラウド「BeeStation」を活用して、デジタルカメラで撮影したデータを直接取り込む方法を紹介している。

BeeStationのUSBポートを使用して、BeeFilesでファイルをコピーし、その後にBeePhotosで読み込む手順を説明している。

最後には、BeePhotosで読み込んだ写真を確認し、操作の手順や注意点をまとめている。

【使いこなし編】第210回:Synology「BeeStation」のUSBポートを使ってカメラから写真を直接取り込む

 本連載では、Synologyのパーソナルクラウド「BeeStation」の活用を、第185回から実践している。本製品はNASの一種だが、インターネット経由で外部からも簡単にアクセスできるのが特徴で、「パーソナルクラウド」の呼び名は、その特徴にちなんでいる。

 今回は、PCやLANを経由せず、BeeStation本体のUSBポートを使って、デジタルカメラで撮影したデータを直接取り込む手法を見てみよう。大量に写真を撮影した時に、手っ取り早く取り込む方法のバリエーションとして、覚えておくと便利だろう。

■ 一旦ファイルをコピーしたあと、BeePhotosで読み込む

 BeeStationの背面には、USB Type-CとUSB Type-A(USB 3.0対応)のポートが1つずつ用意されている。手持ちのデバイスに合わせて、どちらかに接続すればいい。

 今回は、デジカメからメモリカードを取り出し、USB Type-C接続のカードリーダーを使って取り込みを行う。デジカメがMTP(Media Transfer Protocol)接続に対応していれば、USBケーブルで直接接続してもOKだ。

 取り込みの手順としては、まずファイル管理アプリ「BeeFiles」を使ってファイルとしてBeeStationにコピーし、その後、写真管理アプリ「BeePhotos」で読み込むという2段階が必要で、少し手間はかかる。また、BeePhotosに読み込む操作はiPhoneアプリではできないので、iPhoneユーザーはウェブブラウザー版のBeePhotosを使うことになる[※]。

[※]……Androidアプリは対応している。大量の写真を読み込むとサムネイルの生成に時間がかかることから、ウェブブラウザー版でなくアプリ版の利用が推奨されており、AndroidユーザーならAndroidアプリ版を使ったほうがいい。より快適に使えるよう、iPhone版とウェブブラウザー版の今後のアップデートに期待したい

 以降で紹介する手順では、Android版のBeeFilesでファイルをコピーした後、PCでウェブブラウザー版BeePhotosを使って読み込んでいる。もちろん、実際の操作では、BeeFilesもウェブブラウザー版を使ったとしても問題ない。

■ BeePhotosで読み込んだ写真を確認する

 ここまでの操作が完了したら、BeePhotosに写真が読み込まれていることを確認しよう。写真は撮影日時順に表示されるので、必ずしも新しく読み込んだ写真が上に表示されるわけではない点には注意が必要だ。サムネイル作成には、少し時間がかかるので、しばらく待ってチェックをした方がいい。

 BeePhotosへの読み込みが確認できたら、BeeFilesでコピーした「USB取り込み」フォルダは、重複になるので削除してしまって構わない。最後にBeeFilesでUSBポートのカードリーダーのマウントを外してから、背面のカードリーダーを実際に外そう。

■ 今回の教訓(ポイント)

BeeStation背面のUSBポートから、写真や動画を直接取り込める

BeeFilesでコピーしてから、BeePhotosで読み込もう