JFEシステムズ、サイバーフィジカルシステムの開発・実行を支援する「Cognite Data Fusion」を販売開始

AI要約

JFEシステムズがCognite株式会社とのリセラー契約を締結し、Cognite Data Fusionの国内販売を開始する。

Cognite Data FusionはCPSの開発・実行をクラウドで統合するプラットフォームで、データ収集・統合を高速に実行可能。

JFEシステムズはCognite Data Fusionを活用し、インテリジェント製鉄所の構築に取り組んできた。さらに、デジタル製造事業部を設立し、大手製造業向けデジタルマニュファクチャリング事業を展開する予定。

JFEシステムズ、サイバーフィジカルシステムの開発・実行を支援する「Cognite Data Fusion」を販売開始

 JFEグループのJFEシステムズ株式会社は12日、ノルウェーCogniteの日本法人であるCognite株式会社と、日本国内におけるリセラー契約を締結したと発表した。これに伴いJFEシステムズは、Cogniteの「Cognite Data Fusion」の国内販売を開始する。

 Cognite Data Fusionは、サイバーフィジカルシステム(Cyber Physical System:CPS)の開発・実行をクラウド領域で一元的に統合するプラットフォーム。生産実績、製品品質データ、センサーデータなどの操業データを横断的に収集・統合・正規化し、相互の関連付けまでの一連の処理を高速に実行できる点を特徴としている。

 なおJFEグループのJFEスチール株式会社では、インテリジェント製鉄所の実現に向け、現実(フィジカル)のデータを仮想(サイバー)空間に再現し、モニタリングやシミュレーションを通じて、設備保全の効率化、品質向上、開発のコストダウンや期間短縮を図るCPSの構築に取り組んできた。Cognite Data Fusionはそのプラットフォームとして採用されており、JFEシステムズは同プロジェクトへの参画を通して、CPS構築の知見を蓄積してきたという。

 一方でJFEシステムズは、2024年4月、新たに「デジタル製造事業部」を組成し、大手製造業向けデジタルマニュファクチャリング事業を立ち上げており、この事業化の促進に向け、JFEスチールのCPS構築で得た知見と、システムインテグレーションで培ったノウハウを融合し、Cognite Data Fusionの提供を通して、製造業の顧客のCPS構築を支援するとのこと。