ロゴやUIを刷新した「VirtualBox 7.1.0」が公開 ~無償の仮想PCソフト

AI要約

Oracleが「Oracle VM VirtualBox 7.1.0」をリリースしました。新バージョンでは、ユーザーインターフェースの改善や機能の追加が行われました。

IPv6対応の新しいNATエンジンや、macOS/ArmホストでLinux/BSD VMのArm仮想化のサポートなどが目玉です。

さらに、Oracle Cloud Infrastructure統合の改善やゲストツール強化も行われ、Windows/Linuxでのファイル転送やWindowsゲストのスクリーン録画のパフォーマンスが向上しました。

ロゴやUIを刷新した「VirtualBox 7.1.0」が公開 ~無償の仮想PCソフト

 米Oracleは9月11日(現地時間)、「Oracle VM VirtualBox 7.1.0」を公開した。2022年10月リリースの「VirtualBox 7.0」に続くメジャーバージョンアップと位置付けられている。

 「VirtualBox」は、デスクトップで仮想マシンを複数作成・実行できるソフト。オープンソースで開発されており、Windows/Mac/Linux/Solarisが公式にサポートされている。ホストOSのUSBデバイスをゲストOS(仮想マシン)から利用したり、スクリプト言語「Python」などで「VirtualBox」をコントロールすることも可能だ。現在「download.virtualbox.org」から無償でダウンロードできる。

 本バージョンでは、アプリケーションアイコンやユーザーインターフェイスを一新。以前のバージョンよりフラットで、モダンなルックスとなった。また、「Basic」と「Expert」という2つのユーザーレベルが設けられたのも特徴。「Basic」を選べば、入門者向けに表示項目を絞ることができる。ベテランユーザーであれば、すべての項目が表示される「Expert」がおすすめだ。

 機能面では、IPv6対応の新しいNATエンジンが搭載されたことが目玉。macOS/ArmホストでLinux/BSD VMのArm仮想化がサポートされた点や、Linux ホスト・ゲストでクリップボード共有のための「Wayland」サポートが追加された点などもトピックといえるだろう。

 そのほかにも、「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)統合の改善が図られた。ゲストツールも強化されており、Windows/Linuxで共有クリップボードを介したファイル転送が初期サポートされたほか、Windowsゲストのスクリーン録画でエンコーディングパイプラインのパフォーマンスが劇的に改善された。録画中のCPU使用率低減が期待できる。

ソフトウェア情報

「Oracle VM VirtualBox」Windows向けベータ版・【著作権者】

Oracle Corporation and/or its affiliates

・【対応OS】

64bit版を含むWindows 8.1/10/11およびWindows Server 2012/2012 R2/2016/2016/2019/2022

・【ソフト種別】

フリーソフト

・【バージョン】

7.1.0(22/10/10)