<新連載>[サウンドユニット 選択のキモ]スピーカー編…□セパレート□と□コアキシャル□、選ぶべきはどっち?

AI要約

スピーカーの選定において、セパレートスピーカーとコアキシャルスピーカーから選択する必要がある。

セパレートスピーカーはサウンドステージが高い位置に展開しやすく、手間がかかるがサウンドの精度を上げやすい。

一方、コアキシャルスピーカーは取り付けや配線が簡単でサウンドの一体感を出しやすい。

<新連載>[サウンドユニット 選択のキモ]スピーカー編…□セパレート□と□コアキシャル□、選ぶべきはどっち?

音楽好きなすべてのドライバーに向けて、その音楽をより良い音で楽しみたいと思ったときに役立つ音響機材の□選択のキモ□を解説している当新連載。まずはスピーカーを選ぶ際のポイントをお伝えしている。今回は前回に引き続き、タイプ解説をお届けする。

最初に前回の内容を簡単におさらいしておこう。スピーカーにはタイプ違いやグレード違いがさまざまあるが、選定において最初に考えるべきは「セパレートスピーカー」と「コアキシャルスピーカー」、このどちらにするかだ。

なおカー用のスピーカーは、そのほとんどが「マルチウェイスピーカー」だ。「マルチウェイ」とは口径の異なるスピーカーユニットを用意して、例えば「2ウェイ」なら高音再生用の「ツイーター」と中低音再生用の「ミッドウーファー」、この2つを使い全帯域をスムーズに再生しようとするわけだ。

で、そのツイーターとミッドウーファーが別体化しているのがセパレートスピーカーで、一体化しているのがコアキシャルスピーカーだ。

なお、それぞれは利点と不利点とを持っている。まずセパレートスピーカーは、ツイーターを高い位置に取り付けられるのでサウンドステージが目前で展開しやすい。これが最大のメリットだ。

対してコアキシャルスピーカーは、高音から低音までがドアの低い位置から聴こえてくるので、サウンドステージが低い位置で展開しやすい。これは不利点だが、すべての音が1か所から聴こえてくることはメリットだ。サウンドの一体感を出しやすい。

で、利点と不利点はそれ以外にもある。それ以外で真っ先に挙げるべきは、「取り付け性」だ。コアキシャルスピーカーはツイーターとミッドウーファーとが一体化しているので、取り付けにおける手間が少ない。配線作業も比較的に簡単だ。しかしセパレートスピーカーはツイーターとミッドウーファーを個別に装着しなくてはならないので、取り付け作業にはより多くの手間がかかる。配線作業も複雑化しがちだ。