「Googleフォト」、より日常的な言葉で検索可能に--まず英語から

AI要約

Googleフォトの検索機能が改善され、説明的な検索クエリを使用して特定の写真や動画を見つけることができるようになった。

新機能では日常的な言葉を使って検索し、関連性の高い結果を表示することが可能になった。

また、AIを活用したAsk Photos機能も導入され、写真のコンテクストを認識して自然な言葉で質問に回答することができる。

「Googleフォト」、より日常的な言葉で検索可能に--まず英語から

 「Googleフォト」を使っていて、単純なキーワードだけでは特定の写真を見つけられなくて困っている人に、このほど追加された新機能は役立つだろう。Googleは米国時間9月5日、Googleフォトの検索機能を改善し、説明的な検索クエリを使って特定の写真や動画を見つけられるようにしたと発表した。

 「フォトライブラリーが大きくなるにつれ、探しているものを見つけるには、より詳細な検索が必要になることがある」と、GoogleフォトのグループプロダクトマネージャーであるJaime Aspinall氏は発表の中で述べ、「本日から、日常的な言葉を使って探しているものを見つけることができる」とした。

 Aspinall氏は検索クエリの例として、「笑っているアリスと私」「山々に囲まれた湖でのカヤック」「裏庭で絵を描いているエマ」を挙げた。

 検索結果を日付順や関連性順にソートすることもできる。この機能は同日より、「Android」版と「iOS」版アプリで提供が開始された。現在は英語のみで利用できるが、今後数週間でさらに多くの言語に対応していく予定だ。

 Googleフォトではさらに、同社のAI「Gemini」を活用した「Ask Photos」機能も提供される。Ask Photosは、ユーザーの生活に関わる人々、趣味、食べ物など、ギャラリー内の写真のコンテクストを認識し、関連性の高い回答を提示する。

 Ask Photosは自然な言葉での質問に回答できる。Aspinall氏は次のような例を挙げた。キャンプ旅行を計画していて、写真に収めたお気に入りの場所を再訪したい場合、Googleフォトに「ヨセミテに最後に行った時のキャンプはどこだった?」と尋ねることができるという。

 過去に食事したレストランを気に入っており、同じ料理を注文したい場合、Googleフォトに「スタンレーのホテルで何を食べたっけ?」と尋ねると、回答とともにその食事の際に撮影した写真が提示される。

 Ask Photosは会話形式でのやりとりも可能だ。正しい結果がすぐに得られない場合、さらにヒントや詳細情報を提供して、正しい結果に近づけることができる。

 Googleは5月に開催した開発者会議「Google I/O」でAsk Photosを発表していた。

 現時点でAsk Photosは実験的なものであり、「Google Labs」の一環として、米国の一部のユーザーに展開されている。

 プライバシーに関する懸念に対処すべく、Aspinall氏は「Googleは当社の『AI Principles』(AI原則)に則り、Ask Photosの立ち上げに責任あるアプローチを取っている」と述べた。Googleフォトのデータはセキュリティ措置によって保護されており、広告に利用されることはないという。

 Ask Photosの改善のため、一部のクエリは人間が確認することがあるが、その場合はユーザーがGoogleアカウントへの接続を切った後に行われる。写真や動画を含むAsk Photosの回答は、ユーザー自身がフィードバックを提供したり、不正使用などの問題に対処したりする場合を除き、人間が確認することはない。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。