ハリス副大統領は暗号資産で寄付を受けていないが、支援団体は受けている:コインベース

AI要約

コインベースの幹部が誤った発言を行い、カマラ・ハリス副大統領が暗号資産による寄付を受け付けているという誤解が広がったが、実際にはハリス氏自身ではなく支援団体が寄付を受け付けていることが明らかになった。

ハリス氏の対立候補であるトランプ氏が暗号資産からの支援を受けている一方、ハリス氏の支持団体であるフューチャー・フォワードが暗号資産による寄付を受け付けており、これが民主党が暗号資産に対して好意的である兆候とも言える。

現在ハリス氏公式ウェブサイトでは暗号資産での寄付方法は提供されておらず、ハリス陣営自体もこの展開についてコメントをしていない状況だ。

ハリス副大統領は暗号資産で寄付を受けていないが、支援団体は受けている:コインベース

コインベース(Coinbase)の幹部は、カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領が暗号資産(仮想通貨)による寄付を受け付けていると述べたが、これは誤り、ないしは不正確な発言だったようである。

コインベースの最高財務責任者アレシア・ハース(Alesia Haas)氏は、米国時間9月4日のシティグループ(Citigroup)によるイベントで、ハリス氏が「寄付を受け付けている」と述べ、フォーチュン(Fortune)が最初にこのニュースを報じた。「ハリス氏は現在、選挙運動のための暗号資産の受け取りにコインベースコマース(Coinbase Commerce)を利用している」というものであった。

しかし、コインベースの広報担当者によると、ハース氏は選挙運動ではなく、ハリス氏を支援するフューチャー・フォワード米国PAC(政治活動委員会)について言及していた。「コインベースは、フューチャー・フォワードPACがコインベースコマースと連携して暗号資産による寄付を受け付けていることが確認できている」と広報担当者はCoinDeskに語った。

ハリス陣営は暗号資産による寄付を直接的には受け取っていないが、フューチャー・フォワードはハリス氏に対する主要な支援元であり、この展開は少なくとも民主党が暗号資産に好意的になっていることの兆候かもしれない。大統領選でハリス氏の対立候補であるドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、暗号資産ファンや企業からの支援を求め、そして獲得した。一方、ハリス氏の属する現政権は、反暗号資産の姿勢を取っているとみなされ、業界から強く批判されている。

フューチャー・フォワードは、当初はジョー・バイデン(Joe Biden)大統領のために用いられたハイブリッドPACで、選挙活動に直接寄付することも、ハリス陣営とは連携していない独立した広告宣伝に対して支払うこともできる。

ハリス氏の選挙ウェブサイトでは現在、暗号資産での寄付方法は提供されておらず、支援団体Crypto4Harrisはフォーチュン誌に対し、この展開については何も知らないと述べている。

CoinDeskからの問い合わせに対し、ハリス陣営の代表者から即座のコメントは届いていない。

|翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:Kamala Harris Is Not Directly Accepting Crypto Donations, a PAC Is, Coinbase Says