製造業の受注業務、7割以上がFAXで受領--AI inside調査

AI要約

製造業の受注業務における紙書類とFAXの依存度が高い実態が明らかになった。

約9割のFAX利用者がFAXをやめたいと望んでおり、データ入力の自動化が求められている。

AI-OCRなどのデジタルツール導入が製造業のDX推進に不可欠である。

製造業の受注業務、7割以上がFAXで受領--AI inside調査

 AI insideは8月29日、「製造業の受注業務おける紙書類の利用状況に関する実態調査」の結果を公表した。調査によると、製造業の受注業務はデジタル化が進んでいるとは言いにくく、多くの企業が依然として紙書類とFAXに依存していることが明らかになった。

 同調査は、製造業に勤務する受注業務担当者を対象に6月5~6日に実施された。有効回答数は329人。

 調査では、受注業務担当者の95%以上が紙書類でのやりとりを行っており、「納品書」「請求書」「発注書」が特に多く利用されている。さらに、紙書類のやりとりがある担当者の7割以上がFAXを利用し、月間平均1000枚以上を受信する企業が4割を超えるなど、FAXへの依存度の高さが浮き彫りになった。

 FAX利用者の約9割は「FAXでのやりとりをやめたい」と回答。FAX受信書類の内容は、6割以上の企業で手入力されており、担当者の大きな負担となっているという。

 取引先の都合などからFAXをやめられない企業が多く、データ入力の自動化を望む声が多数あるにもかかわらず、構造的な課題が残っている。さらに受注システムへ手入力している担当者の約9割が、「データ入力業務を自動化できるサービスの導入」を希望しているという。

 AI insideは、今回の調査結果を受け、製造業のDX推進にはAI-OCRなどのデジタルツール導入が不可欠だと指摘している。