無償テキストエディター「Mery」、Migemoを用いたローマ字検索に正式対応へ
フリーの高機能テキストエディター「Mery」ベータ版が8月18日、v3.7.4へアップデートされた。新機能として「Migemo」を用いたローマ字検索が正式サポートされたほか、「DirectWrite」のフォールバックフォントでカスタムフォントを利用する機能が搭載された。
「Migemo」を用いたローマ字検索が簡単に利用できるようになり、ユーザーは「Migemo」環境を整える必要がなくなった。さまざまなローマ字検索をサポートすることで、効率的に日本語を検索することが可能になった。
カスタムフォントのフォールバック機能の追加により、ユーザーは編集中のテキストファイルのフォントレンダリングをカスタマイズできるようになった。今後もさまざまな改良が加えられている。
フリーの高機能テキストエディター「Mery」ベータ版が8月18日、v3.7.4へアップデートされた。「Migemo」を用いたローマ字検索が正式サポートされたほか、「DirectWrite」のフォールバックフォントでカスタムフォントを利用する機能などが搭載されている。
■ ローマ字検索
「Migemo」は、ローマ字入力で日本語を検索する仕組み。たとえば「sakana」と入力して「Migemo」検索すれば、「さかな」「サカナ」「魚」などがマッチする。わざわざ日本語入力システム(IME)を有効化して、検索キーワードを変換する手間を省くことができるわけだ。
v3.7.4までの「Mery」は別途「Migemo」ライブラリと辞書を用意する必要があったが、本バージョンでは他のアプリに組み込んで使えるライブラリ「yet-another-migemo-dict」を同梱しており、「Migemo」を用いたローマ字検索が簡単に利用できるようになった。ユーザー側で「Migemo」環境を整える必要はない。
■ カスタムフォントのフォールバック
「Mery」はカスタムフォント機能を備えており、管理者権限がなく、システムにフォントをインストールできない状況であっても、アプリケーションフォルダーに「Fonts」という名のフォルダーを作成して好みのフォントファイルを入れておけば、「Mery」の起動時にそのフォント読み込んでテキストレンダリングに利用できる。
しかしこの機能には制限があり、「DirectWrite」のフォントフォールバックには対応していなかった(システムフォントのみ)。つまり、カスタムフォントに含まれていない字形を他のフォントで穴埋めすることはできない。
本バージョンでは、この課題が解決。たとえば日本語環境でバックスラッシュが円マーク(¥)でレンダリングされるのを好まない場合、円マークをバックスラッシュで置き換えたカスタムフォントを用意して、それ以外を他の日本語フォントへフォールバックしてしまえばよい。
そのほかにも、編集中のテキストファイルを他のアプリが変更したときの挙動、[ファイルから検索]機能などが改善されている。
「Mery」ベータ版は、64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10/11に対応する寄付歓迎のフリーソフト。現在、作者のWebサイトからダウンロードできる。
ソフトウェア情報
「Mery」ベータ版・【著作権者】
kuro 氏
・【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10/11
・【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
・【バージョン】
3.7.4(24/08/18)