電子レンジで「ウインナー」を調理しても大丈夫? 爆発しそうで心配です……【家電のプロが回答】

AI要約

ウインナーを電子レンジで加熱する際の注意点や製品ごとの違いについて解説しています。

特定のウインナー製品は電子レンジでの加熱が可能であり、適切な方法を守れば爆発のリスクを軽減できます。

レンジ調理ができる製品も増えており、パッケージの注意書きを確認することが重要です。

電子レンジで「ウインナー」を調理しても大丈夫? 爆発しそうで心配です……【家電のプロが回答】

電子レンジで「ウインナー」を調理できたら便利ですが、爆発しそうなイメージを持っていて不安な人も少なくないかもしれません。実際のところ、温めても問題ないのでしょうか。

「All About」ガイドで、調理家電に詳しいコヤマタカヒロが回答します。

(今回の質問)

電子レンジで「ウインナー」を調理しても大丈夫ですか?爆発しそうで心配です。

(回答)

レンジで加熱できるものが増えていますが、製品によって方法が異なるので注意しましょう。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

電子レンジは、マイクロ波が食品に含まれる水分を振動させ、その摩擦熱によって食品を温める仕組みです。このとき、水分の一部は蒸発して水蒸気になります。

ウインナー(ソーセージ)は基本的に羊の腸に調味料で味付けしたひき肉を詰めたもの。水は蒸発すると体積が約1600倍になるため、レンジで加熱すると膨張した水蒸気が皮を破り爆発する可能性があります。このため長らくウインナーはレンジで加熱しないように言われていました。しかし、現在ではレンジ加熱ができるウインナーが増えています。

例えば日本ハムの「シャウエッセン」では2019年に「電子レンジ解禁宣言」を発表。それまで禁止していたレンジ調理を解禁しています。シャウエッセンではお皿に移しラップをかけて本数にあわせて加熱することで、ボイルや焼きとは違った美味しさが楽しめるとしています。

また、米久の「御殿場高原あらびきポーク」では、裏技として耐熱容器にウインナーがかぶるだけの水を入れてレンジで加熱する方法を紹介しています。どちらもラップの有無など、注意点を確認して温めましょう。

ウインナーをレンジで調理できれば、忙しい朝でも簡単に用意できます。コンロをふさぐことがなく、また、キッチンが暑くなりません。

ただし、レンジ対応を表明していないウインナーもあるので、レンジで調理できるかどうか、パッケージをチェックしましょう。

この記事の筆者:コヤマ タカヒロ

1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。