電子レンジの「ターンテーブル式」「フラットテーブル式」はどちらがおすすめ? ムラなく温まるのは?

AI要約

電子レンジには「ターンテーブル式」と「フラットテーブル式」の2つのタイプがあります。専門家によると、温めムラを防ぐためには「フラットテーブル式」がおすすめです。

ターンテーブル式は食材が大きいと回転しづらいため、温めムラが発生しやすいです。一方、フラットテーブル式はアンテナが回転するため、温めムラの心配が少ないです。

ターンテーブル式は安価でコンパクトなレンジを選ぶ場合に選択肢となりますが、使い勝手や温めムラ対策を考えるなら、フラットテーブル式がおすすめです。

電子レンジの「ターンテーブル式」「フラットテーブル式」はどちらがおすすめ? ムラなく温まるのは?

「ターンテーブル式」と「フラットテーブル式」、2つのタイプが存在する電子レンジ。家電の専門家から見ると、一体どちらがのタイプがおすすめなのでしょうか。

「All About」ガイドで、調理家電に詳しいコヤマタカヒロが回答します。

(今回の質問)

電子レンジは「ターンテーブル式」と「フラットテーブル式」のどちらがおすすめでしょうか?

(回答)

基本的にはムラなく温められる「フラットテーブル式」がおすすめです。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

電子レンジは、内蔵されたアンテナからマイクロ波を照射して食品を温めます。このとき、温めムラを防ぐために、ターンテーブル式の電子レンジではターンテーブルが回転します。フラットテーブル式の場合、庫内底面にアンテナが内蔵されており、このアンテナがターンテーブルの代わりに回転しているのです。

ターンテーブル式の場合、温める食材が小さければきちんと回りますが、大きなコンビニ弁当などの場合、温めるものの角が庫内の壁に当たって回転しないことも。これが温めムラの原因になります。このときにお弁当だけが引っかかって、ターンテーブルが空回りしてる分には問題ないのですが、ターンテーブルの回転も止まってしまうと、モーターに負荷がかかってしまうことにもなります。

フラットテーブル式の場合、アンテナが回転するため、食品が引っかかるといった心配がなく、温めムラが発生しにくいのです。

一方でターンテーブル式のメリットは、電子レンジ本体が安く購入できること。安いモデルなら1万円以下から購入できます。このため、価格で電子レンジを選ぶとほとんどがターンテーブル式になります。

1人暮らしなどで安くてコンパクトなレンジを選ぶ場合、ターンテーブル式が選択肢になりますが、使い勝手の良さや温めムラ対策を考えるなら、フラットテーブル式がおすすめです。

この記事の筆者:コヤマ タカヒロ

1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。