ぶっとい音ならまかせとけ。PWMが変わり種シンセ2機種をリリース

AI要約

MIDI、アナログ、数字のハイブリッドシンセのPWMから、2つのユニークなシンセサイザーがリリースされました。

MantisはDSPとアナログのハイブリッドシンセで、70年代の伝説的シンセの要素を取り入れています。

Malevolentは完全アナログのミニ鍵盤セミモジュラータイプで、使いやすい機能が満載です。

ぶっとい音ならまかせとけ。PWMが変わり種シンセ2機種をリリース

M-AUDIO、AVID、フォーカスライト、ノべーションなど名だたる楽器メーカーを渡り歩いてきた楽器デザイナー、ポール・ウィッテントンが設立したシンセメーカー「PWM」が、ユニークなシンセサイザー2機種をリリースしています。

まずDSPとアナログのハイブリッドシンセ「Mantis(マンティス)」。こちらはOSCarやWASPなど70年代の伝説的シンセを設計したクリス・ハゲットによる最後のプロダクトといえる製品で、アーキテクチャーはWASPに似ており、フィルターはOSCarのスタイルを継承しています。

構成としてはデュオソニック、つまり2音ポリでDSPを採用。各ボイスに2基のオシレーターとサブオシレーターを搭載しています。フィルターにはクリス・ハゲットが設計したチップを積んでおり、マルチモード仕様かつオーバードライブを備えているので、複雑な音作りが可能。

2ADSRエンベロープ、2LFO、リバーブとコーラスのエフェクト、アルぺジエイターなど、機能的には充実度が高いです。100種のファクトリープリセットと、同じく100種のユーザープリセットをメモリーできるほか、キーボードはセミウェイト37鍵なので演奏性が高く、ライブでも使えそうですね。

もう1機種は完全アナログの「Malevolent(マレヴォレント)」。こちらはパッチが充実したミニ鍵盤セミモジュラータイプで、ユーロラックなどと組み合わせて使うこともできます。

構成は2VCO(ノコギリ波/三角波/パルス波)、LFO、2エンベロープ、マルチモード2ポールVCF。シンプルでわかりやすい構成ながらパラメーターは豊富で、音作りの幅は広いです。USB-MIDIからCVへの変換やアルペジエーターなど、他の機器と組み合わせて使ってもおいしい機能が満載です。

両機種ともいかにもシンセ!って感じのルックスがいいですね。デモ演奏を聴いてる限り、過激なサウンドも得意そうだし、使いやすそうなデザインなのでアナログ初心者にもオススメです。

価格はMantisが24万2000円、Malevolentが9万9000円です。

Source: HOOK UP(1, 2)