中国のスマホメーカーが「目の動きで操作できる」機能を世界展開 ALS患者の支援も念頭にBCI技術も開発中

AI要約

中国の通信機器メーカー・Honorは、眼球の動きだけでスマートフォンを操作するアクセシビリティ機能を全世界に拡大することを発表した。

この技術はディスプレイ上部のカメラセンサと人工知能を活用し、ユーザーは目の動きだけで通知やアプリを開くなどの操作が可能になる。

さらに、HonorはALSへの理解を高めるための取り組みや、非侵襲型脳コンピューターインターフェース技術の開発にも取り組んでいる。

中国のスマホメーカーが「目の動きで操作できる」機能を世界展開 ALS患者の支援も念頭にBCI技術も開発中

中国の通信機器メーカー・Honorは13日、眼球の動きだけでスマートフォンを操作することができるアクセシビリティ機能を全世界に拡大し、自社デバイスに搭載することを発表した。8月27日より順次、新型スマートフォンのアップデートを通じて実装を予定している。(日本未発売)

この技術はディスプレイ上部のカメラセンサと人工知能(AI)を活用したもので、ユーザーは目の動きだけで通知やアプリを開くなど、スマートフォンの一部の操作が可能になるという。本年2月に行われた見本市では、中国国内向けの本機能を用いてのデモを披露していた。

なお、honorは本機能の提供にあたり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)への理解や認知度向上を目的にアスリートと協同でSNSキャンペーン「HONORtheChallenger」を実施。ALSとは筋肉機能が徐々に低下していく進行性の難病として知られている。病状によってはスマートフォンのスワイプ操作などができなくなるといい、ALS財団は「ALS 患者は、病気の後期には眼球運動しか制御できなくなることが多い」と説明していた。

さらにhonorは、より高度な技術の可能性として、非侵襲型脳コンピューターインターフェース(BCI)技術の開発にも着手していることを明からにしている。BCIは、身体に負担が生じない装置を用いて脳情報を測定する「非侵襲型」で外部デバイスとコミュニケーションを取るもので、未だ発展段階だという。

honorは日本国内でスマートフォンを展開していないためすぐに体験はできないが、技術によるアクセシビリティ向上の一例として今後の機能拡大に期待されている。