Google、ホームデバイスに「Gemini」 より便利で自然に

AI要約

Googleは、新しいGemini搭載のスマートホームデバイスを発表。Geminiにより、Google アシスタントの機能や性能が向上し、見守りカメラの性能も大幅に進化する。

Geminiを活用したアクティビティ検索やオートメーションの作成が可能になり、2024年後半には新しい音声も提供予定。

さらに、第4世代のNest Learning Thermostatも発表され、空調システムの制御がさらに便利になる。

Google、ホームデバイスに「Gemini」 より便利で自然に

Googleは、新ストリーミングデバイス「Google TV Streamer」をはじめとした、スマートホームデバイスに「Gemini」を搭載する。

Geminiが内容を解析し、起こっていることの理解度が向上するほか、Google アシスタントはより自然で便利に利用できるようになる。2024年後半に、Nestデバイスのパブリックプレビューに参加するユーザー向けに提供され、慎重に拡大していく方針。

■ 見守りカメラの性能が大幅に進化

Nest Camなど見守り用のスマートカメラの場合、顔検出や動体検知といった従来の機能が、Geminiの搭載で大幅に進化する。

Geminiは、動きや人、荷物などを広範囲に“理解"して、重要な事柄をピックアップできる。例えば「動物が検出された」ではなく「犬が庭を掘っている」といったことまで理解して、カメラのクリップ画像でこれらのことが説明される。

こうした性能の向上を応用して、アクティビティ検索機能では、家の中で探しているものを見つけることが可能になる。「子供が自転車を車道に置き忘れたか?」「フェデックスのトラックが通ったか」などとGeminiに質問すると、関連することだけが要約されて表示される。

複数のスマートホームデバイスを連携させたり条件で自動動作させるオートメーションの作成にもGeminiが活用される。従来は条件などのプログラムを自分で作成する必要があったが、Gemini搭載後は、やってほしいことをGeminiに入力すれば、オートメーションのプログラムが自動作成される。

Google アシスタントの機能や性能の改善にもGeminiが活用される。家庭において家族で利用する場合も、ユーザーを理解し、自然な会話としてチャットができるようになる。2024年の後半には「新しい音声」も提供される予定。

■ 新型のスマート節電・温度計も

Googleはまた、第4世代の「Nest Learning Thermostat」(ネスト ラーニング サーモスタット)も発表している。空調システムに工事で取り付けて節電と温度調節を行なえるスマートデバイスで、同梱の温度センサーも第2世代に進化した。米国では8月20日に発売され、価格は279.99ドル。