CAC、生成AIの活用により医薬品開発の安全性情報管理業務における症例経過情報を自動生成する「Narrative Gen」

AI要約

株式会社シーエーシー(以下、CAC)はAI-OCRや生成AIを活用して、医薬品開発の安全性情報管理業務で症例経過情報を自動生成するサービス「Narrative Gen」を提供開始した。

医薬品開発における安全性情報管理業務の課題や必要性、Narrative Genがどのように問題を解決するかについて述べられている。

Narrative Genの機能や特徴、製薬企業にもたらす利点について詳細が記されている。

CAC、生成AIの活用により医薬品開発の安全性情報管理業務における症例経過情報を自動生成する「Narrative Gen」

 株式会社シーエーシー(以下、CAC)は5日、AI-OCRや生成AIを活用して、医薬品開発の安全性情報管理業務で症例経過情報(ナラティブ情報)を自動生成するサービス「Narrative Gen」を提供開始した。

 医薬品開発における安全性情報管理業務は、医薬品の副作用や有害事象などの情報を収集し、分析や評価、報告を行う。その業務には膨大なデータ処理が必要で、また、人手による確認作業も多いため、ヒューマンエラーを引き起こしやすく、処理に多くの時間を要する。また、厳格な法規制順守が求められ、特に日本国内の法規制は海外と比較して収集すべき症例対象が多く、業務プロセスが煩雑となる。そのため、規制に対応した症例報告の作成には高度で専門的なスキルが必要で、高い品質も求められるという。

 Narrative Genは、AI-OCRや生成AIといった先進技術を活用し、インプット情報(MR報告/文献)を基に規制当局への報告フォーマットに沿った形で、ナラティブを含む症例報告文章を自動で生成する。

 サービスを利用することで、製薬企業などは、安全性情報管理業務における症例経過情報(ナラティブ情報)作成にかかる作業負荷と時間を削減でき、人的ミスによる記載漏れや不備を防ぐことができる。

 Narrative Genは、さまざまな情報源の様式を自動認識し、自動的に必要な情報の抽出が可能。OCR機能により画像PDFも利用でき、テキスト情報のないPDFにも対応する。また、独自技術により項目を自動認識することで、資料のレイアウト調整も不要。言語面でも、日本語と英語の情報源に対応する。

 CACは、50年以上にわたり、研究開発から生産・販売・物流・会計システムに至るまで、製薬企業のIT活用を支援してきたと説明。今後も、製薬企業の戦略推進や課題解決を、先端ITを活用したプロダクト&サービスで支えていくとしている。