ハリス米副大統領支える「KHive」って何者だ? 高齢者対決に嫌気、若者が動画拡散

AI要約

カマラ・ハリス副大統領を支持する若者たちのオンラインコミュニティ「KHive」が注目を集めている。

ハリス氏に対する期待が再燃した経緯や、彼女を支持する若者たちの特徴、ヤシの木をシンボルとする理由などが紹介されている。

過去の攻撃経験や暴走の懸念もあるが、ハリス氏への支持は強まりつつある。

ハリス米副大統領支える「KHive」って何者だ? 高齢者対決に嫌気、若者が動画拡散

米大統領選で民主党の大統領候補指名を確実にしたカマラ・ハリス副大統領(59)をインターネット上で支持する人々を指す「KHive」(ケーハイブ)が勢いを増している。多くは若者で、ハリス氏が笑ったり踊ったりする動画を交流サイト(SNS)で拡散し、ハリス氏支援を訴える。11月の本選に向け米メディアも注目しているが、一部は過去に他候補らを執拗(しつよう)に攻撃した経緯もあり、暴走も懸念されている。

■ハリス氏待望論とともに「復活」

KHiveがネット上に出現したのは前回2020年の米大統領選だ。米紙USA TODAY(電子版)によると、副大統領候補だったハリス氏を人種差別・性差別的な攻撃から守ることが目的だった。

KHiveとは、人気歌手のビヨンセさんの熱狂的なファンを意味する「BeyHive(ビーハイブ)」と、ハリス氏のファーストネームの頭文字を合わせた造語とする説が有力だ。

ただ、ハリス氏が21年に副大統領に就任してからは「ハリス氏の人気が下がり、最近までSNSからほとんど姿を消していた」(同紙)という。

潮目が変化したのは今年6月下旬。テレビ討論会で精彩を欠いたバイデン大統領に対する不安とともに、ハリス氏への期待が再度高まった。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「彼女の支持者はますます声高に意見を主張するようになった。オンラインコミュニティーも再び活性化している」と報じた。

■ヤシの木がハリス氏のシンボルに

KHiveの主な層は、81歳のバイデン氏と78歳のトランプ前大統領という高齢者同士の対決に辟易していた若者たちだ。ハリス氏が大爆笑したり、即興で踊ったりする様子がツボにハマり、その動画を動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」といったSNSで拡散している。

情報発信の際、ハリス氏のシンボルとしてココナツやヤシの木の絵文字を使うことも特徴だ。

由来はハリス氏が昨年の演説で発した、かつて母親から言われたという「あなたはヤシの木から落ちたとでも思っているの?」との言葉だ。「若者は突然この世に生まれ落ちたわけではなく、先人とのつながりの上で存在している」との趣旨の発言だが、意味の分かりにくさも含めて若者は面白がっているようだ。