爆発的な売れ行きから10年、今でもiPhone 6は中古市場で売れているのか?

AI要約

iPhone 6は、発売から10年が経った現在でもiOS 13以降へのアップデートができず、中古市場での需要も低い状況にある。

AppleはiPhone 6を「ビンテージ製品」と位置付けているが、修理は可能であるものの部品供給の安定性が不確実である。

さらに3G停波の影響も受けたiPhone 6は、現役で使うには不便な面があり、最新アプリにも対応できない。

爆発的な売れ行きから10年、今でもiPhone 6は中古市場で売れているのか?

2014年に発売開始されたiPhone 6は当時、発売開始から3日間で1000万台を突破した「爆発的な売れ行き」の人気モデルでした。前モデルのiPhone 5sおよびiPhone 5cの3日間の売り上げ台数が900万台だったことを踏まえると、100万台も伸びたことに。

そんなiPhone 6は、発売から10年が経った今でも「売れている」のでしょうか。中古市場での価値や需要はどうなっているのでしょうか。この記事では「iPhone 6は今でも売れているのか」を解説します。

iPhone 6は2024年現在も「使おうと思えば使えるもの」の、iOS 13以降へのアップデートができず、Appleの扱いは「ビンテージ製品」。基本的には「スマホ」としては使用せず、iPod感覚でMP3プレイヤー代わりに使う程度に留めておくのが無難でしょう。

■iOS 13以降へのアップデートは不可

iPhone 6がサポートされているのは、基本的にiOS 12(※2018年リリース)までのアップデート。iOS 13以降に対応しない機種に対しては、AppleはiOS 12を対象に重要なセキュリティアップデートのみを継続している状態です。

そしてiOS 13以降のアップデートは受けられません。これにより利用可能なアプリの数も大きく減少しています。たとえばLINEやYouTubeなどの主要アプリの最新バージョンには対応していないため、もしもメインスマホとして使う場合、日常的な使用に極めて大きな制約が出てきます。

■Appleの「ビンテージ製品」に相当

Appleは販売終了から5年以上7年未満が経過した製品を「ビンテージ製品」としており、保証期間は過ぎているものの、部品が手に入れば修理サービスを受けることができます。

iPhone 6は2024年現在「ビンテージ製品」に認定されています。修理受付自体は終了していませんが、修理は「部品が手に入れば可能」に過ぎません。中古iPhoneを利用したい場合に、安定的な部品供給が見込めるより新たなモデルよりも優先してiPhone 6を選ぶ理由はあまりないでしょう。

■iPhone 6は3G停波の影響を受けたスマホでもある

日本国内では、2022年から2024年にかけて主要キャリアが3Gサービスを終了しました。iPhone 6は3Gでの音声通話に対応していたため、3G終了の影響を受けた端末の1つです。

iPhone 6は4G LTEにも対応しているため「使えなくなった」わけではありません。とはいえ、やはり各種設定やOSアップデートの状況などを総合的に見て「時代を感じる」端末であり、現役で使うスマホとしては難しい面も見て取れます。