16万円台で購入可能な「AI」ノートPC=ASUSが「Ryzen AI」搭載で8機種17モデル発表!!

AI要約

ASUSがAMDの最新AI CPUを搭載したノートPCを一気に発表しました。8機種17モデルが発表され、各モデルのAMD Ryzen AI CPUの特徴や搭載モデルの紹介が行われました。

ASUSの新しいモデルにはAI対応のアプリケーションが搭載されており、画像や動画の整理、インターフェースの改善など、さまざまな便利機能が提供されています。

各モデルの価格や発売日も紹介され、日本での出荷は8月1日から順次行われる予定です。また、ノートPCだけでなくゲーミングノートやクリエイター向けモデルも幅広く展開されています。

16万円台で購入可能な「AI」ノートPC=ASUSが「Ryzen AI」搭載で8機種17モデル発表!!

ASUSがAMDの最新AI CPUを搭載したノートPCを一気に発表しました

 ASUSは8月1日に、AMDの次世代「AI」CPU搭載ノートPCを8機種17モデル発表した。6月に台北で開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2024に合わせて、世界向けに発表したモデルの日本向け正式発表となる。

 

 AMDが6月に発表したAI PC用の新CPU「AMD Ryzen AI300」シリーズは、NPUが50TOPSの性能を持つのが最大の特徴だ。

 

 Ryzen AIの上位モデルは「Ryzen AI 9 HX 370」で、CPU部は12コア24スレッド、最高周波数5.1GHz、L2L3キャッシュ36MBでGPU部は16CUのRadeon 890Mを内蔵。下位モデルの「Ryzen AI 9 365」は、10コア20スレッド5.0GHz、34MBでGPUは12CUのRadeon 880Mを搭載する。ともにNPUは50TOPSだ。

 

 ASUSのRyzen AI搭載PCは、フラッグシップのZenbookでは新素材のセラルミナムを使った「Zenbook S16」、コンシューマー向けのVivobookでは中核モデルの「Vivobook S14/16」、クリエイター向けのProArtでも中位の「P16」と「X13」を発表。

 

 ゲーミングノートでは最新デザインの「ROG Zephyrus G16」、入門向けの「TUF GAMING A14/16」だ。

 

 Zenbook、Vivobook、ProArtシリーズにはASUS独自のAI対応のアプリケーションを搭載。AIマルチメディアライブラリの「StoryCube」はAIアルゴリズムが自動的にユーザーの写真やビデオを整理して管理することで、検索を簡単に行うことができ、ハイライト動画も作成してくれる。

 

 ProArtシリーズには画像生成を簡単に行うことができるAIツール「MuseTree」を搭載。プロンプトや手書きスケッチからビジュアルイメージを創り出すことが可能だ。

 

 すべてのモデルにWindows Copilotキーを搭載し、瞬時にAI処理を行うことができる。

 

 今発表の全モデルが、日本で8月1日から順次出荷となる。

 

ハイテクセラミック「セラルミナム」採用のRyzen AI ノート

ASUS Zenbook S16

UM5606WA

 CPに「AMD Ryzen AI 9 HX370」を搭載したAI PCで、メインメモリーはLPDDR5x-7500で32GB、ストレージはPCIe4.0x4を1TB内蔵する。

 

 ボディ天板には新しい「セラルミナム」(Ceraluminium)を採用。「ハイテク・セラミック」とも呼ばれ、セラミックとアルミニウムの複合素材で、耐久性の高さと、キズや指紋の付きにくさを実現している。色は「スマイアグレー」と「スカンジナビアホワイト」の2色で、厚みは11.9mm、重さは1.5kgである。

 

 ディスプレーは16インチ3KのOLEDで2880×1800ドット、120Hz、100%DCI-P3、タッチ対応。サウンドはHarmanKardonで6スピーカー内蔵。キーボード奥には削り出しのクーリング穴が3522個開いている。冷却システムにはベイパーチャンバーと2ファンを採用。静音性とクーリング性能を向上させている。

 

 インターフェースはUSB4×2、USB3.2 Gen2 Type-A×1、HDMI2.1、オーディオジャック、SDカードスロットを内蔵。無線ではWi-Fi7とBT5.4を実装し、バッテリーは78Wh内蔵。タッチパッドは「スマートジェスチャー」機能搭載で、周辺を使って、ボリューム、輝度、早送りなどができる。

 

 予想価格は31万9800円で、8月1日発売だ。

 

16万円台で買えるRyzen AI搭載OLEDノート

Vivobook S14/16

M5406WA/M5606WA

 S14の上位モデルとS16はともに、CPUは「Ryzen AI 9 HX 370」、メインメモリーはLPDDR5x-7500で32GB、ストレージはPCIe4.0x4を1TB内蔵。S14の下位モデルは「Ryzen AI 9 365」に24GB、512GBとなる。

 

 ディスプレーはすべてOLEDで、S14の上位が14インチの2880×1800ドット、120Hz、下位が14インチの1920×1200ドット、60Hz。S16は16インチの3200×2000ドットで、120Hzだ。  インターフェースはUSB4、USB3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI2.1、オーディオジャック、マイクロSDカードを内蔵。キーボードはS16にはテンキーがあり、S14にはない。

 

 バッテリーは75Whで、サイズはS14 が310.5×221.9×13.9~15.9mm、S16が353.6×246.9mm×13.9~15.9mmで、重さは1.3kgと1.5kg。

 

 価格はS14が16万9800円と20万9800円、S16が21万9800円で、3モデルともに8月1日から発売となる。

 

クリエイター向けにもAI来ました

ProArt P16

H7606WI/WV

 クリエイター向けのProArtシリーズからはクラムシェルのP16が2モデル、ディスプレーが回転するPX13が2モデル発表になった。  ProArt P16は、Studiobookの下位モデルで、CNCユニボディーのNano Blackカラーだ。CPUは「Ryzen AI 9 HX 370」でメインメモリーはLPDDR5x-7500で上位が64GB、下位が32GB、ストレージはPCIe4.0x4を2TBまたは1TB内蔵する。GPUは上位がNVIDIAの「GeForce RTX 4070」を、下位が「同4060」を搭載する。

 

 ディスプレーはASUS Lumina OLEDディスプレーで16インチの4K、3840×2400ドットで60Hz、500ニト、100%DCI-P3、タッチスクリーン搭載。タッチパッド左上にはおなじみのダイヤルパッド機能を搭載する。

 

 インターフェースはUSB4、USB3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen2 Type-A×2、HDMI2.1、オーディオジャック、SDカードスロットを内蔵。無線はWi-Fi7対応だ。

 

 サウンドには6スピーカーを搭載、本体サイズは354.9×246.9×14.9~17.3mmで、重量は1.85kg。

 

 価格は32万9800円と49万9800円で8月1日発売だ。

 

2in1コンバーチブル型のAI PC

ProArt PX13

HN7306WI/WV

 こちらも「Ryzen AI 9 HX 370」に上位はGeForce RTX 4070、下位は同4060を搭載。メインメモリーはともにLPDDR5x-7500で32GB、ストレージはPCIe4.0x4で1B内蔵だ。

 

 ディスプレーは13.3インチのASUS Lumina OLEDで2880×1800ドット、60Hzでタッチ対応、360度回転する2in1タイプだ。

 

 インターフェースはUSB4×2、USB3.2 Gen2 Type-A、HDMI2.1、オーディオジャック、マイクロSDカードスロットを内蔵。

 

 タッチパッド内にはDialPadを搭載し、バッテリーは73Wh、本体サイズは298.2×209.9×15.8~17.7mm、重さは1.38kg。

 

 価格は22万9800円と42万9800円で、8月中旬以降発売予定。

 

スラッシュライティングのフラッグシップにもRyzen AI300搭載

ROG Zephyrus G16

GA605WI/WV

 こちらは、インテルのCore UltraとNVIDIA GeForce RTX40内蔵し、スラッシュライティングデザインで今年登場したフラッグシップモデル「ROG Zephyrus G16」のAMDモデルだ。  CPUはRyzen AI 9 HX 370で、GPUはGeForce RTX4070または4060、メインメモリーはともにLPDDR5x-7500で32GB、ストレージはPCIe4.0x4で1B内蔵。第2世代ArcFlowFanで、3ファン内蔵、静音ながら高い冷却性能を持つ。

 

 ディスプレーは上位が16インチ2.5KのOLED、下位はTFT液晶で、ともに2560×1600ドットで240Hz駆動だ。

 

 インターフェースはUSB4、USB3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen2 Type-A×2、HDMI2.1、オーディオジャック、SDカードスロットを内蔵。

 

 本体サイズは354×246×14.9~17.2mm、重さは1.85kg。

 

 ボディーはエクリプスグレーとプラチナホワイトの2色で、下位は30万9800円、上位は43万9800円と48万9800円で、8月1日と2日に発売となる。

 

入門向けゲーミングノートにもAI CPU

TUF Gaming A14/16

FA401/FA608

 ASUSのゲーミングノートは、ROGの上位モデルが、StrixやFlow、Zephyrusで、下位モデルがTUG Gamingとなる。

 

 CPUはA16の2モデルとA14の上位モデルは「Ryzen AI 9 HX 370」、A14の下位は「AMD Ryzen 7 8845HS」を積む。GPUはA16の上位のみGeForce RTX4070で、それ以外はRTX4060となる。メインメモリーはともにLPDDR5x-7500で32GB、ストレージはPCIe4.0x4で1B内蔵だ。内蔵SSDは2スロットで、簡単に裏ブタを外せる構造になっている。

 

 ディスプレーはA16は16インチ、A14 は14インチのTFT液晶で2560×1600ドットの165Hz。タッチパッド奥行きは76mmから84mmに広がり、カーソルキーもフルサイズになった。

 

 インターフェースはUSB4、USB3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen2 Type-A×2、有線LAN、HDMI2.1、オーディオジャックを内蔵し、電源端子はASUS Slim Power Jackで、Type-Cから100Wでの給電も可能となる。バッテリーは90Whだ。

 

 サイズは354×269×17.9~2.57mmと311×227×16.9~19.9mmで、重さは2.2kgと1.46kg。

 

 価格はA16が31万9800円と30万9800円で9月下旬発売、A14が24万9800円と33万9800円で8月1日発売だ。

 

文● ASCII