キヤノンITS、12月からサーバー冷却サービス提供 西東京DCで、HPC環境向け液冷方式

AI要約

キヤノンITソリューションズは、西東京データセンターで液冷方式によるサーバー冷却サービスを提供開始する。

液冷方式は効率的な冷却を可能とし、高性能サーバー向けの需要が高まっている。

キヤノンITSは安全性を重視し、豊富な運用実績とノウハウを活かして顧客のシステム運用を支援する。

キヤノンITS、12月からサーバー冷却サービス提供 西東京DCで、HPC環境向け液冷方式

 キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)では、同社の西東京データセンター(DC)で、高性能サーバーなどハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)環境に向けた液冷方式によるサーバー冷却サービスを、今年の12月から提供開始する。

 サーバー能力が向上し稼働時の発熱量が大幅に増大するため、サーバーを冷却する方式として従来の空冷方式と比べ、より効率的な冷却が可能な直接液冷方式(Direct Liquid Cooling)を採用した製品の普及が急速に進んでいる。

 キヤノンITSは、自然災害の影響を受けにくい武蔵野台地に立地した西東京DCを開設、運用している。

 同社では、液冷方式のサーバー需要に対応するための設備構築を12月までに完了し、従来よりも高効率なサーバー冷却を可能とする新たなハウジングサービスとして提供開始する。

 具体的には、①大容量電力使用に対応した給電方式により、超高負荷の直接液冷方式サーバーであっても安心して運用できる環境を提供する②DCファシリティースタンダードで最高ランク(ティア4)の安全性を備えた設備をベースに、液冷サーバーへの冷水供給にループ配管方式を採用、障害発生時でも当該部分を安全に切り離すことが可能で、他のシステムに影響が無い構成③DC設備とITシステムの豊富な運用実績とノウハウを生かし、顧客の安定したシステム運用をサポートする。