なぜデジタル終活が重要なのか? 圧倒的理由は「見られたくないデータがある」

AI要約

デジタル終活の必要性についての調査結果を紹介。

デジタル終活の理由やトラブル回避方法について探る。

デジタル終活は死を意識したときだけのものではない。

なぜデジタル終活が重要なのか? 圧倒的理由は「見られたくないデータがある」

あなたは死後、家族にスマホやPCを見られても平気だろうか。検索履歴や画像など家族に見られたくないデータがある人もいるはず。スマホやPCには、SNS、画像、検索履歴、ネット銀行・証券口座などの個人情報が詰まっており、データ整理をしないまま家族に引き継ぐと、自分のあずかり知らぬところでトラブルが起きかねないだろう。今回は、デジタル終活についての調査内容を紹介しよう。

AlbaLinkが運営する訳あり物件買取プロは、2024年7月5日~7月8日、20代以上の男女500人にデジタル終活についてインターネット調査を実施した。「デジタル終活が必要だと思うか」と質問したところ、「とても思う」「まあ思う」と答えた人は合わせて91.2%だった。多くの人がデジタル終活の必要性を感じていることがわかった。

では、なぜデジタル終活を必要と感じるのだろうか。その理由について質問すると、1位は「見られたくないデータがある(215人)」に。「写真や検索履歴や自分のブログやXなどの家族に公開していないアカウントは、見られると恥ずかしい」「見漁った二次創作作品の履歴や、自分の二次創作物を家族にみられるのは困る」など、メッセージのやり取りだけでなく、閲覧履歴や創作活動なども家族に見られたくないと感じる人が多いといえる。

2位は「家族・友人に迷惑をかけたくない(172人)」で、サブスク代の請求など、家族に金銭的な負担がかかる前に対処しておきたい人が多いようだ。サブスクは、解約手続きを取らない限り契約が更新される。加入していたサブスクと合わせて、パスワードも伝えないと、遺族にストレスがかかることとなるので心に留めておきたい。続いて3位は「遺産をきちんと残すため(28人)」、4位は「自分にしか判断できないことがある(25人)」、5位は「気持ちも整理できる(13人)」となった。

デジタル終活をしなかった場合に想定されるトラブルを避けるには、どんなことをしておけばよいのだろうか。「デジタル遺品のトラブルをなくすためにしたほうがいいことは何だと思うか」と質問すると、1位は「パスワードのリスト化・共有(265人)」に。直前まで利用していたネット銀行・ネット証券の口座やサブスクなどは手続きや管理を遺族に任せることになるため、ログインIDやパスワードをリスト化して家族に共有しておきたいと考えている人が多数いるようだ。

2位は「サービス・アカウントの解約(153人)」。不要になったサブスクサービスなどは前もって解約しておけば、遺族に契約解除を依頼する必要がなくなり、死後に請求が続くことも避けられるだろう。そして、3位が「データの削除(101人)」だった。「まだ削除したくないが、死後家族に見られたくない」というデータがあれば、見られたくないデータのみをまとめてフォルダに入れ、パスワードをかける。そして、そのデータをUSBや外付けハードディスクに移し、死後はそのデバイスごと処分してもらうという方法もあるようだ。

デジタル終活は死を意識したときだけのものではない。パスワードのとりまとめなど普段から整理できていると、家族だけでなく今の自分にとっても役立つものになるだろう。

出典元:【株式会社AlbaLink】