大きな利益を上げているアドレスが1600万ドル分のビットコインを購入

AI要約

ビットコインの価格反発に懐疑的なトレーダーに新たな投資情報が入手され、その背景にあるウォレットアドレスの過去の利益を考えると注目に値する。

過去12カ月間でBTCを巧みに売買し、3000万ドル以上の利益を上げてきたアドレスが今回もBTCに1600万ドルを投資し、価格見通しに自信を見せている。

ビットコイン価格の急騰は、アメリカの政治情勢や市場の不安定性の影響があるものと見られており、ヘイブン需要としてのビットコインの地位が高まっている。

大きな利益を上げているアドレスが1600万ドル分のビットコインを購入

ビットコイン(BTC)の最近の価格反発に懐疑的なトレーダーは、多額の取引利益で知られる暗号資産(仮想通貨)ウォレットアドレスが今週新たにBTC投資を行ったという事実を心強く感じるかもしれない。

「3QYQ8YthYTaAFJmzUqiis7iRSWG7e5buBN」というアドレスは、7月16日に約1600万ドル(約24億8000万円、1ドル=155円換算)相当の245BTCを入手し、合計248BTCに達したとデータソースのアーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)とブロックチェーン調査会社ルックオンチェーン(Lookonchain)が伝えている。

このアドレスはこれまで利益の出る投資をしてきたという経緯があるため、今回の取引は注目に値する。過去12カ月間、BTCを安値で買い、トレンドの天井付近で売却することで、3000万ドル(約46億5000万円)を稼いできた。

2023年12月中旬までの5カ月間、このアドレスは718BTCを平均価格2万9385ドルで購入して4万1953ドルで売却し、900万ドル(約13億9500万円)の利益を得たことをルックオンチェーンはXで詳しく説明している。このアドレスは2月から6月にかけても上昇トレンドに乗り、2120万ドル(約32億8600万円)の利益を得た。

今回の最新の投資は、ビットコインの価格見通しに対する自信を示唆している。時価総額でトップの暗号資産であるBTCは、7月5日の5万3500ドルから、アメリカの政治情勢の好転とヘイブン需要を背景に、現在の市場レートである6万4500ドル付近まで回復した。

「7月13日に(共和党候補のドナルド・トランプ氏に対する)暗殺未遂事件が起こったことは、ビットコイン価格に二重の影響を与えた。暗号資産に肯定的なトランプ氏の当選確率が上昇したことで、市場は好反応を示した。同時に、この出来事は世界的な不安定性を高め、リスク回避資産としてよく見られるビットコインは10%以上急騰し、価格は6万3000ドルを超えた」と、ハッシュデックス(Hashdex)のリサーチ部門責任者のペドロ・ラペンタ(Pedro Lapenta)氏はメールで述べた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Arkham Intelligence|原文:Profit-Making Crypto Address Makes $16M Investment in BTC