PayPayカードが「Google Pay」に対応。日本で「珍しい仕様」になっている理由

AI要約

PayPayは7月17日、PayPayカードがGoogle Payに対応したことを発表した。

PayPayカードは1社のクレジットカードで3つの国際ブランドのタッチ決済に対応しており、Wear OS搭載のスマートウォッチでも利用可能だ。

このPayPayカードのGoogle Pay対応はAndroidユーザーやWear OS利用者にとって期待される機能だ。

PayPayカードが「Google Pay」に対応。日本で「珍しい仕様」になっている理由

スマホ決済のPayPay(ペイペイ)は7月17日、同社のクレジットカード「PayPayカード」(ゴールドを含む)において、「Google Pay」に対応したと発表した。

Google PayはGoogleアカウントに紐付けたカード情報でオンライン決済したり、実店舗ではAndroidスマートフォンなどで電子マネーや国際カードブランドのタッチ決済ができる機能。

PayPayカードの場合は、ユーザーが発行時に契約した国際ブランド(Visa、Mastercard、JCB)に準ずるタッチ決済が可能で、iD/QUICPay+といった電子マネーでは利用できない(JCBについては今後提供予定)。

なお、登録料はかからず、すでにPayPayアプリとPayPayカードの紐付けが完了していれば、利用通知などもPayPayアプリで受け取れる。

すでにGoogle Payに登録できるクレジットカードは複数存在するが、今回のPayPayカードは、国内ではあまり例を見ない特徴を2つ持っている。

一つは、1社のクレジットカードで3つの国際ブランドのタッチ決済にそれぞれ対応している点だ。

特にMastercardのタッチ決済については、7月16日時点では住信SBIネットの発行するデビットカードしか国内のGoogle Payでは対応していなかった。

また、PayPayカードでは「時期は未定だが今後の提供になる」(PayPay広報担当者)というJCBのタッチ決済については、現時点で国内のGoogle Payで対応するカードは存在しない(JCBカードでQUICPay+には対応しているものはある)。

2つめは、キャッシュレス決済に対応したWear OS搭載のスマートウォッチでもPayPayカードを登録して、タッチ決済ができるという点だ。

これまで対応するデビットカードやプリペイドカードで、Wear OSのGoogle Pay(Wallet)に登録してタッチ決済ができていたが、クレジットカードとしてはエポスカードなどが種類が少なかった。

これは主にGoogle Walletの登録方法の問題で、PayPayカードの場合はGoogle Walletアプリで直接カード番号を入力して登録する仕組みのため、スマホでもスマートウォッチでも問題なく登録できる(Wear OSに対応していないカードは、自社アプリ経由でWalletに登録する)。

PayPayカードは2021年12月に発行を開始し、2022年4月にはiPhone等で使える「Apple Pay」に対応していた。

AndroidスマホやWear OS搭載スマートウォッチのユーザーにとっては、今回のPayPayカードの対応は待望の機能と言えるだろう。