「チェーンが2本」の自転車、荒れ地にもトラブルにも強い

AI要約

自転車の進化と未舗装路向きの新しい自転車、THE BUFFALO UTILITY S2

低所得地域向けに提供されるタフな自転車

メンテナンスの簡便さと耐久性を重視した革新的な自転車

「チェーンが2本」の自転車、荒れ地にもトラブルにも強い

2本あれば快適で安心。

昔はギア変速ができない自転車がたくさんありましたが、今はギア付きが当たり前かと思います。しかし便利な反面、一気に数段飛ばしで変えると外れたり、変なところで噛みあって固まることも…。

発展途上国向けの市場に向けタフな自転車を提供している、シカゴの非営利団体World Bicycle Reliefが作るのは、「THE BUFFALO UTILITY S2」というチェーンが2本ある不思議な自転車。

この投稿をInstagramで見る

World Bicycle Relief(@worldbicyclerelief)がシェアした投稿

この機構は「AK2 フリーホイール」と名付けられ、未舗装の悪路で大荷物を積んで移動する人が登り坂でもラクに漕げるよう、低速ギア用に2枚歯車のスプロケットとチェーン2本が装備されています。

変速は、ペダルを180度逆回転させるだけ。レバーやワイヤー、複雑な変速機もないのでシンプルな操作方法となっています。

もし、人里離れた誰いない場所でチェーンが外れたり切れたりしたら...直せない人は立ち往生。長い道のりを押して帰るハメになりますよね。

そんな場合に備える意味でも、2本あれば1本が切れてもどっちかのギアで走れるワケです。

世界的に過酷な環境で自転車移動をする人たちのため、メンテナンスの簡便さと耐久性は大事です。

フレームはカーボンスチールでリムはアルミ製、耐パンク性タイヤで100kgの荷物を積んでも大丈夫。

アフリカと南米で2年間のテストを経て、性能は保証済みです。

この自転車が貰えるのは、途上国の低所得地域にいる学生、医療関係者、ステップアップを目指す事業主とのこと。必要な人たちのため機能優先で考えたら、革新的な自転車になった経緯が面白いですよね。

ユーロバイク賞を受賞したのも納得です。

Source: Instagram, X, World Bicycle Relief via NEW ATLAS