ソニー、2年振りに国内導入が実現したQD-OLED採用の最上位・4K有機ELテレビ「A95L」

AI要約

ソニーは、8月10日に「QD-OLED」パネルを搭載したハイエンド・4K有機ELテレビ“A95Lシリーズ”を発売する。

このシリーズは高いコントラストと色鮮やかな映像表現を実現する量子ドット技術を組み合わせた「OLED」パネルを採用し、新たな映像処理技術や豊富な画質モードも搭載している。

さらに、豊富な接続機能や省電力設定、サウンドシステムの強化など、幅広い機能を備えている。

新機能として導入された「Prime Video画質モード」や「Studio Calibrated」など、さまざまなコンテンツに最適化された画質モードも注目だ。

さらに、ワイヤレス機能やオペレーティングシステムなど、多彩な面でも充実したテレビだ。

デザインやリモコンなどの使いやすさにも配慮され、環境にも配慮した素材が使用されている。

“A95Lシリーズ”は、最新の技術とパフォーマンスを兼ね備えたハイエンド・4K有機ELテレビであり、映像や音楽、ゲームなど、さまざまなコンテンツを高画質で楽しむことができる。

価格は高額だが、その性能と機能の豊富さから、一定の需要が見込まれるモデルとなっている。

ソニー、2年振りに国内導入が実現したQD-OLED採用の最上位・4K有機ELテレビ「A95L」

ソニーは、「QD-OLED」パネルを搭載したハイエンド・4K有機ELテレビ“A95Lシリーズ”を8月10日に発売する。価格はオープンとなっており、ラインナップと市場予想税込価格は以下の通り。

“A95Lシリーズ”

・65型 「XRJ-65A95L」 770,000円前後

・55型 「XRJ-55A95L」 605,000円前後

本シリーズは、2022年度のフラグシップ・4K有機ELテレビ “A95Kシリーズ” の後継機種であり、グローバルでは2023年度に登場しているモデルが国内でもリリースされる格好だ。

緻密に敷き詰めた青色有機ELと光波長変換の技術を用いて色純度の高い表現を実現する量子ドット技術を組み合わせた「OLED」パネルによる、高いコントラストを色鮮やかな映像表現を特徴としている。

ソニー独自の認知特性プロセッサー「XR」(2023年度版)を搭載。人の認知特性に基づく分析項目、映像のエリア毎の検出、それらの要素を横断的に解析することで映像に最適化を図る「XR Picture」と、サラウンドと定位感を向上させる「XR Sound」によって、自然で美しい映像と臨場感のあるサウンドで圧倒的な没入感を実現するという。

「XR OLED コントラスト プロ」では、有機ELパネルの特性と入力された映像信号を横断的に分析・処理し、パネル表面に温度分布を検知する温度センサーによって、緻密に温度予測し発光制御を行うことで、発光性能を最大限まで高め、従来の有機ELパネルより明るく、高コントラストな映像を実現する。

高色域技術として、認知特性プロセッサー「XR」による、多種多様な画質要素の横断的な処理と「QD-OLED」パネルが合わさることで、色再現領域を最大まで拡大し、色鮮やかな色表現を実現する「XR トリルミナス マックス」を搭載する。

新たに採用された「XR クリアイメージ」では、映像をゾーン分割し、合わせた動的フレームを分析、それらの情報を基に、ノイズ低減や動画のぼやけを最小限に抑える処理を施すことで、精細感を高めた映像表現を叶えるという。

ソニーとVODサービス会社との協業によって開発された、クリエイターの意図を忠実に再現する画質モード「Studio Calibrated」を新たに採用した。VODコンテンツの視聴の際、部屋環境に合わせて最適な画質に自動調整される機能となっている。

従来モデルから搭載されていた、VODサービスのNetflix視聴時に設定できる「Netflix画質モード」と、ソニー独自のコンテンツサービス「SONY PICTURES CORE」の視聴時にIMAX EnhancedやDTS:Xに自動で切り替わる「SONY PICTURES CORE画質モード」、そして新モデルから追加となった「Prime Video画質モード」を含めて、「Studio Calibrated」としている。

「Prime Video画質モード」は、映画コンテンツだけでなく、スポーツ中継といったコンテンツでも、視聴環境に応じて最適な画質設置に調整してくれるという。

スピーカーシステムは「アコースティック サーフェス オーディオ プラス」を搭載しており、アクチュエーター×2基/サブウーファー×2基の構成を採用している。実用最大出力は、XRJ-65A95LとXRJ-55A95Lともに60W(20+20+10+10)となっている。立体音響フォーマットはDolby Atmosに対応し、自動音場補正や音声補正技術「クリアフェーズテクノロジー」も備える。

ソニーのサウドンバーとの接続時に、テレビからの音をセンタースピーカーとして活用する「アコースティック センター シンク」も強化。従来まではテレビとサウンドバーでそれぞれセンターの音を調整していたが、独自の最適化技術によって、テレビとサウンドバーをひとつのスピーカーとして高い精度で動作させることで、音響特性のバラつきを低減している。

PlayStationとの連携機能としてアプリ「PSリモートプレイ」がプリインストールされているため、PlayStation 5などが同一ネットワーク環境で、高速インターネット接続されていれば、ゲーム機本体の遠隔操作が可能となっている。ゲームメニューにも対応している。

ワイヤレス機能として、Wi-Fiは2.4GHz/5GHzに加え、Wi-Fi 6Eによる6GHzもカバー。Bluetooth接続にも対応する。

OSはGoogle TVを採用しており、YouTube/Prime Video/Netflix/Disney+/Apple TV/U-NEXT/ABEMA/DAZN/hulu/FODといったVODサービスを手軽に楽しむことができる。GoogleアシスタントやChromecastもフォローする。

従来モデルから搭載されている「ECOメニュー」では、省電力設定や明るさセンサーの調整が手軽に操作できる仕様になっていたが、新しく消費電力をリアルタイムで可視化できるようになったほか、年次/月次/週次/日時で使用電力量を確認できるようになっている。

付属リモコンは、VODサービス「FOD」のダイレクトボタンが追加され、停止キーが削除されている。デザインに変更はないが、素材に使用しているプラスチック材内の78%が再生材となっており、より環境に配慮したものとしている。

チューナーは、地上デジタル×3、BS・110度デジタル×3、BS4K・110度CS4K×3を搭載。接続端子は、HDMI入力×4基(eARC対応は入力3のみ、4K/120p・VRR・ALLMは入力3・4のみ対応)、光デジタル音声出力×1基、LAN×1基、USB×2基を備えている。

各モデルの消費電力(待機時)/外形寸法/質量(スタンド含む)は、XRJ-65A95Lは449W(0.5W)/1,443W×859H×339Dmm/24.9kg 、XRJ-55A95Lは353W(0.5W)/1,224W×737H×275Dmm/19kgとなる。スタンドは、高さを2段階で調整が可能な2Wayスタンドを付属しており、サウンドバーも置きやすい設置性を取り入れている。