「お酒を呑む人の御守」が話題 なぜ神社とお酒が関係…?意外な由来 ネットでも頒布、御利益は?

AI要約

静岡県川津町の川津来宮神社が頒布している「お酒を呑む人の御守」がSNSで話題になっている。

神社の由縁や風習には、お酒との縁が深く、禁酒祈願の方も多い。

氏子には鳥肉や卵を食べず、酒を飲まない「鳥精進・酒精進」という風習があり、神社は酒類製造免許も持っている。

「お酒を呑む人の御守」が話題 なぜ神社とお酒が関係…?意外な由来 ネットでも頒布、御利益は?

汗をかいた後の一杯がしみる季節、「お酒を呑む人の御守」が「人間ドックの結果が…」「ほしい」とSNSで話題になっています。とある神社が頒布しているこのお守り、どんな由縁があるのでしょうか?(withnews編集部・金澤ひかり)

「お酒を呑む人の御守」は、静岡県川津町の川津来宮神社が頒布しています。

ご神木の大楠で知られ、初詣に訪れる人は3千人ほどの神社で、宮司が一人で奉仕しています。他の神社も兼務していて、夏祭りが開催されるこの時期は、大忙しの毎日です。

お酒との縁が深い同神社は、2021年からこのお守りの頒布を始めました。

Xでの告知でたびたび話題を呼んでいますが、6月末のこの投稿には、1万2000件以上の「いいね」がつきました。

《お待たせしました。ご好評いただいております「お酒を呑む人の御守」少量ずつですが、HPより頒布再開いたしました。公式ページよりお求めください。》

「人間ドックの結果が」と、健康を心配して興味を持つ人の声や、投稿から間もなく売り切れになってしまったことから「次はいつごろ手に入りますか?」と再版を心待ちにする声、「欲しい」といった声が相次ぎました。

川津来宮神社の氏子には、12月18日から23日まで鳥肉や卵を食べず、酒も飲まない「鳥精進・酒精進」という風習があるといいます。

その風習の由来は、神社にまつられている神様である、杉桙別命(すぎほこわけのみこと)にあります。

神社に伝わる故事によると、杉桙別命が酒に酔って野火に囲まれた時、たくさんの小鳥たちが羽に水を含ませて火を消し、野火から命を守ったのだといいます。

また、神社は酒類製造免許を受けています。

例大祭では、宮司が仕込んだ「神のお酒」を御祭神にささげた後、「どぶろく開き」の儀式が行われるといい、その場に訪れた氏子や参拝者に振る舞うのだそう。

こういった「お酒」とのつながりもあり、神社によると「昔から禁酒祈願の方が多くみられております」。

そんな中で、神社に関わりのある人たちから「『酒難除け』の御守をもらえないか」と言う声があがり、お守りの頒布にいたったそうです。