「iPhone 8」「iPhone X」の間に「iPhone 9」が存在しないのはなぜ?

AI要約

2017年にiPhone Xが発売された際、「iPhone 9じゃないんだ?」と疑問を抱いた人も多かった。なぜ「iPhone 9」が存在しないのか、その理由にはいくつかの説がある。

アメリカン・ジョーク説では、「Why was 6 afraid of 7? Because 7 8 9」というジョークを踏まえて、英語圏では9が縁起が悪い数字と考えられている。このため、iPhone 9がスキップされた可能性がある。

また、Appleは新製品が他と一線を画す革新的なデザインを目指しており、iPhone Xはそれを象徴するデバイスとして発売された。この意図により、iPhone 9が存在しなかったとも考えられる。

「iPhone 8」「iPhone X」の間に「iPhone 9」が存在しないのはなぜ?

2017年にiPhone Xが発売されたとき、「iPhone 9じゃないんだ?」と思った人も多いのではないでしょうか。iPhoneの歴史を辿ると、iPhone Xの前はiPhone 8。そのため、次に発売されるiPhoneの名前は「iPhone 9だろうなあ」と普通に考えれば思いますよね。では、なぜ「9」は抜け落ちてしまったのでしょうか?

「iPhone 9」がない理由を、Appleは公式には明言していません。しかし、爆発的なセールスを記録したiPhone 6以降のiPhoneシリーズへの当時の反響や、「英語圏ではそもそも9番がさほど縁起が良くない」ことなどを踏まえると、9が存在しない理由をある程度推測することができます。

■アメリカン・ジョーク説

アメリカには、「Why was 6 afraid of 7?(6が7を怖がっている理由は?)」「Because 7 8 9(それは7が9を食べたから:7 ate Nine)」という英語の発音を元にしたアメリカンジョークがあります。ちなみにateは「eat:食べる」の過去形です。「9は7を上回ることはできない」という意味に取れるため、英語圏では9はあまり縁起が良くない数字という一面があります。

余談ですが「9が存在しない有名デバイス」はiPhoneだけではありません。たとえばWindowsも「Windows 9」がないことで有名です。そして「Because 7 8 9」はWindows 9が存在しない理由を記者に質問された際、Windowsの担当者が口にしたフレーズとしても知られています。

■革新的なデザイン

チマチマした改善ではなく、「一線を画する新製品であることを印象付ける」ことが、Appleには狙いとしてあったと見られます。このことは、iPhone 9が存在しない有力な理由の1つです。

iPhone Xは「10」を「X」と表記するという、今までのiPhoneとは明らかに異なるアプローチのネーミングです。iPhone Xの革新性はデザインにも現れており、iPhone 8まで搭載されてユーザーからも支持を集めていた「物理的なホームボタン」を廃止しました。

大胆なモデルチェンジでしたが、iPhone Xは中古市場で2024年現在も愛され続けている名機となりました。なお、iPhone SE(第2世代・第3世代)など一部の例外を除けば、iPhoneにホームボタンは今日に至るまで復活していません。