クラウドワークスが法人利用に特化した生成AIツール「クラウドワークス AI for biz」

AI要約

クラウドソーシング事業のクラウドワークスが法人向けAIツール「クラウドワークス AI for biz」を提供開始。営業やマーケティング業務を効率化するツールで、AI非熟練者でも41%の工数削減を実現。

AIメニューにはビジネス全般や営業、マーケティングなどの様々な業務に対応した機能を持つ。生成AIのChatGPTも利用可能。

データを学習せずに開発されたため情報漏洩の懸念がなく、AIによる生産性向上を目指す同社の取り組みについても述べられている。

クラウドワークスが法人利用に特化した生成AIツール「クラウドワークス AI for biz」

クラウドソーシング事業のクラウドワークスは、法人利用特化型生成AI(人工知能)ツール「クラウドワークス AI for biz」の提供を7月1日に始めたと発表した。営業業務やマーケティング業務を効率化するAIツールで、画面に表示される2~3つの項目に回答するだけで提案資料や商談内容の要約が作成できる。AIを使い慣れていない同社の営業担当がツールを利用して1人あたり41%の工数削減に成功した事例がある。

AIメニューでビジネス全般では目標設定、WBS(作業分解構成図)作成、翻訳、議事録作成、法的文書の要約、ファクトチェックがある。営業職で商談前なら戦略設計、競合分析、企業調査、顧客ニーズの抽出、商談シナリオ作成、営業先リスト作成、セールスレター作成、提案資料作成、ロールプレイングがある。商談後なら商談内容の議事録作成、営業報告書作成、クロージングメール作成、クレーム・謝罪対応がある。

マーケティング職メニューで企画立案では競合調査、ペルソナ作成、カスタマージャーニーマップ作成、KPI(重要業績指標)ツリー作成。制作ではLP構成案・テキスト、キャッチコピー・広告タイトル、SNS投稿文、記事作成、SEO(検索エンジン最適化)キーワード抽出、CTA(行動喚起)ボタン文言作成、記事校正がある。生成AIの「ChatGPT」などを使っても思ったような結果が返ってこなかった人でも使いやすいプロダクトを目指した。

データを学習しない形で開発したので情報漏洩(えい)の懸念なく利用できる。同社グループが2021年から取り組んだ「生産性向上」の過程で日常的に業務フローを可視化し、業務を効率化する文化が醸成され、社内に300超の生産性向上事例が蓄積された。この生産性向上モデルと、24年4月にグループに加わったAI techの知見を組み合わせて開発した。新領域のAI活用と基幹事業の人材マッチングの両輪で企業の生産性向上に取り組む。