「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年6月最新版】 ソフトバンクで実質価格が変動、ドコモと最安競い合う

AI要約

2023年9月に発売されて好調な売れ行きを見せる「iPhone 15」シリーズ。一括価格や購入プログラムを利用した実質負担額を比較すると、4キャリアで価格差や割引の差があり、さまざまな選択肢がある。

一括価格では、Apple Storeが最安値となっており、各モデルごとに10万円代から20万円代までの価格設定となっている。一部の機種は価格や割引が変更されている。

購入プログラムを利用すると、各キャリアごとに異なる条件やプランがあり、端末返却時の実質負担額が変わる。ドコモやソフトバンクは1年返却プランを提供しているが、auや楽天モバイルは2年返却プランを採用している。

「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年6月最新版】 ソフトバンクで実質価格が変動、ドコモと最安競い合う

 2023年9月の発売後、好調に売れている「iPhone 15」シリーズ。iPhone 15シリーズはApple Storeの他、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアで購入できる。9月の発売時と比べて、一部の機種は価格や割引施策が変更されている。そこでこの記事では、2024年6月25日時点での価格をまとめた。一括価格に加え、4キャリアについては購入プログラムを利用して端末を返却した際の実質負担額にも言及している。価格は全て税込み。

 まず一括価格はどのモデルもApple Storeが最安だ。Apple Storeでの価格はiPhone 15が12万4800円から、iPhone 15 Plusが13万9800円から、iPhone 15 Proが15万9800円から、iPhone 15 Pro Maxが18万9800円からとなっている。これらの金額は発売時から変更はない。

 一方、4キャリアで一括価格が最も安いのは楽天モバイルだ。こちらも発売当初から4キャリアで最安だったが、2024年2月にiPhone 15シリーズの全モデルで5100円~1万7000円の値下げを実施しており、さらに安くなっている。価格はiPhone 15が13万1800円から、iPhone 15 Plusが14万6800円から、iPhone 15 Proが17万4700円から、iPhone 15 Pro Maxが21万800円からだ。

 続いて、4キャリアが提供している購入プログラムを適用して端末を返却した際の実質負担額を見ていこう。

 ドコモの「いつでもカエドキプログラム」「いつでもカエドキプログラム+」とauの「スマホトクするプログラム」では、24回払いで支払い、ドコモは支払い23回目の月(購入翌月の支払い1回目を起点にしているので同社は「23カ月目」と表記)、auは支払い24回目の月(購入月を起点にしているので同社は「25カ月目」と表記)に端末を返却すると、端末ごとに設定された24回目の「残価」の支払いが免除される。

 ドコモのいつでもカエドキプログラム+では、プログラム早期利用料を支払って12カ月目までに返却する選択肢もある(iPhone 15は対象外)。その場合、13カ月目~23カ月目の支払いが免除され、1年でお得に機種変更が可能だ。なお、22カ月目までに返却する場合、月額880円~1100円の「smartあんしん補償」を利用する必要がある他、返却時にいつでもカエドキプログラム+早期利用料(1万2100円)を支払う必要がある。

 ソフトバンクの「新トクするサポート」と楽天モバイルの「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」では、48回払いで支払い、購入から25カ月目に端末を返却すると、残りの支払いが免除される。つまり実質半額で利用できることになる。

 また、ソフトバンクではドコモと同様に一部の機種に対して、13カ月目に返却すると、13回以降の支払いが免除されてよりお得に運用できる「新トクするサポート(バリュー)」「新トクするサポート(プレミアム)」を提供している。2024年初めにはiPhone 15が「新トクするサポート(バリュー)」の対象となっており、1年間の実質負担額が12円という破格で購入できたが、現在は通常の「新トクするサポート(スタンダード)」しか選べない。代わりに、iPhone 15 Plus、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxが「新トクするサポート(プレミアム)」の対象となった。

 これにより、MNP限定の「オンラインショップ割」を併用すると、iPhone 15 Pro(128GB)は実質負担24円で購入できる。ただし、新トクするサポート(プレミアム)を利用するには、「あんしん保証パック」(iPhone 15 Pro/Pro Max:月額1740円、iPhone 15 Plus:月額1540円)の加入が条件で、返却時に早トクオプション利用料(1万2100円)を支払う必要がある。

 ちなみに、ソフトバンク向けiPhone 15の256GBと512GBについては、128GBほど優遇はされておらず、256GBは実質6万1176円、512GBは実質8万1816円で4月時点(それぞれ2万2836円と3万3636円)から2倍以上の実質値上げとなっている。

 iPhone 15(128GB)の実施負担額がソフトバンクに次いで安いのが、ドコモの1万5598円だ。ドコモでも、iPhone 15は12カ月目の返却で安くなるいつでもカエドキプログラム+の対象外となり、従来のいつでもカエドキプログラムしか選択できない。それでも、128GBは23回目まで月額821円という格安設定になっており、23カ月目での返却では実質負担が1万8898円となる。加えて、12カ月目に返却すると、支払い自体は23カ月目まで必要だが、早期利用特典として、3300円(300円×11カ月)が引かれるので、実質負担額はさらに安くなる。

 ドコモはMNPで契約してiPhone 15を購入すると、5G WELCOME割として4万4000円を割り引くので、これが効いている。auの3万2740円も安い方だが、au Online Shopお得割が5500円にとどまっていることで差が出た。ただしau Online Shopお得割は、新規契約や機種変更にも適用される。

 iPhone 15 Plusに関しては、ドコモはMNPでの割引がなく、2万1984円のオンラインショップ割があるソフトバンクが最安。ソフトバンクは、iPhone 15 Pro Maxの128GBと256GBについてはオンラインショップ割が4万3968円に増額しており、これが効いて最安となった。512GBと1TBについては、実質負担額はドコモが最安。ソフトバンクはiPhone 15 Pro Maxでも最安となっている。

 こうしてみると、最安をドコモとソフトバンクが競っている形だが、この2社は1年返却、auと楽天モバイルは2年返却という違いがある。