無料のPDF編集ソフト「CubePDF Utility」v4.0.0が公開 ~ARM64への対応を表明
(株)キューブ・ソフトがPDFの編集ソフト「CubePDF Utility」v4.0.0をリリースし、多言語対応を強化したことやARM64版Windowsへの対応が進められていることが特筆される。
このバージョンでは、中国語(簡体字)での表示がサポートされたほか、iText 8.0.4への更新や「Google Chrome 126」相当のPDFiumへの更新なども行われている。
「CubePDF Utility」はフリーツールであり、PDF文書の編集や操作を容易に行うことができる。さらに、現時点ではARM64対応がなされていないものの、x64版をARM64版Windows 11にインストールできるようになっている。
(株)キューブ・ソフトは6月21日、PDFの編集ソフト「CubePDF Utility」v4.0.0をリリースした。本バージョンでは、多言語対応を強化。海外ユーザーが増えていることをうけ、ユーザーインターフェイスを翻訳する仕組みが整えられた。その甲斐あってか、有志によるプルリクエストにより、中国語(簡体字)での表示が新たにサポートされている。
また、「Cube」シリーズでもARM64版Windowsが進めていくとのこと。Microsoftによる「Copilot+ PC」の発表、Qualcommの新チップ「Snapdragon X Elite」の登場などを受け、最近は「Windows on Arm」が再び盛り上がりつつあるが、「CubePDF Utility」も遠からずARM64で快適に利用できるようになりそうだ。
本バージョンはまだARM64対応がなされていないが、取り急ぎx64版をARM64版Windows 11へインストールできるようにしているとのこと。x86版から乗り換えることができる。
そのほかの変更は、以下の通り。
・選択ファイルのソート機能を修正。設定画面に機能の有効・無効を選択するオプションを追加
・「iText 8.0.4」へ更新
・「PDFium」を「Google Chrome 126」相当に更新
「CubePDF Utility」は、PDFファイルにちょっとした編集を加えたいときに最適なフリーツール。PDF文書を読み込んでページのサムネイルを一覧し、それらを結合・抽出・分割したり、選択したページを削除したり、順番を並び替えたり、回転させたりすることができる。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「GNU AGPLv3」。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロードできる。
ソフトウェア情報
「CubePDF Utility」・【著作権者】
(株)キューブ・ソフト
・【対応OS】
64bit版を含むWindows 7以降
・【ソフト種別】
フリーソフト
・【バージョン】
4.0.0(24/06/21)