AI検索「Perplexity(パープレ)」でできること ChatGPTやGoogle検索とは何が違う?

AI要約

ソフトバンクは、米国のスタートアップPerplexityと提携し、AI検索エンジンをソフトバンクのユーザー向けに提供することを発表した。

提携により、ソフトバンク、Y!mobile、LINEMOのユーザーは1年間無料でPerplexity Proを利用可能となり、AI技術を普及させる狙いが示された。

Perplexityは、新しいAIによる対話型検索エンジンで、他の検索方法と比較して高い精度と柔軟性を持っており、質問に対して直接的かつ的確な回答を提供する。

AI検索「Perplexity(パープレ)」でできること ChatGPTやGoogle検索とは何が違う?

 ソフトバンクは、米国のスタートアップPerplexityとの戦略的提携を発表した。同社が提供するAI検索エンジンをソフトバンクのユーザー向けに提供する。

 ソフトバンク、Y!mobile、LINEMOのユーザーは、6月19日からPerplexity Proの有料プラン「Perplexity Pro」を1年間無料で利用できるようになる。

 ソフトバンクの寺尾洋幸専務は、「AIをより多くのお客さま、若い方だけでなく、お年寄りの方、全ての方にお届けしたい」と提携の狙いを説明した。日本語では発音しにくい「パープレキシティ」を「パープレ」と略すことで浸透を図る方針を示した。

 Perplexityは、生成AIによる対話型検索エンジンを開発している。ChatGPTなどの生成AIサービスと異なる点として、1時間程度頻度で更新する鮮度の高いインデックスを持っており、最新の情報を検索できる。

 Googleのような従来の検索エンジンでは、ユーザーが検索ワードを入力すると関連するWebページのリンク集が表示される。

 しかしPerplexityは、単なるリンク集ではなく、ユーザーの質問に対して的確で分かりやすい回答を直接提示。回答の根拠となる情報ソースを明示することで高い信頼性を確保している。チャットのようにスレッドを重ねて会話を継続できるため、対話を通じて知識を深めていくこともできる。

 同様の検索エンジンには「新しいBing」が存在するが、Perplexityは日本語の検索精度においてもBingを上回っているように感じられた。

 Perplexityが優れているのは、検索対象の絞り込みができることだ。例えば論文のみを検索ソースとした検索もできる。「英語で論文を検索して、日本語で結果を回答して」といったクエリにも柔軟に対応できる。

 Proプランでは、曖昧な質問に対して絞り込みを行う「プロサーチ」という機能が利用できる。例えば「インドから社長が来日るのでもてなしたい」という質問をしたとき、ホテルを探しているのかレストランを探しているのかの確認を、対話表示で行ってくる。曖昧な質問に対して、しっかりとした回答を得られる仕組みだ。

 また、Pro版では検索した内容を簡易的なページにまとめる機能も備えており、即席のWikiのようなサイトが作成できる。