Microsoft、「Recall」(回顧)プレビューは6月18日発売のCopilot+ PCには搭載せず

AI要約

Microsoftは18日の一連のCopilot+ PCの発売を前に、AI機能Recallのプレビュー版の搭載を延期した。

Recallはスクリーンショットの保存と検索を可能にする機能で、Windows 11に組み込まれたローカルAIモデルを使用している。

この延期発表はセキュリティを重視するMicrosoftの取り組みを示すもので、データ保存やプライバシーへの配慮が強調されている。

Microsoft、「Recall」(回顧)プレビューは6月18日発売のCopilot+ PCには搭載せず

 米Microsoftは6月13日(現地時間)、当初は18日に一斉発売予定の一連の「Copilot+ PC」に搭載する予定だったAI機能「Recall」(日本では「回顧」)のプレビュー版を搭載しないことにしたと発表した。

 今後数週間以内にWindows Insider Programで利用可能にし、フィードバックを検討してから「近日中にすべてのCopilot+ PCで利用できるようにする予定」としている。

 Recallのハードウェア要件はCopilot+ PCなので、すぐにRecallのプレビューを体験したければ、Windows Insider Programに参加した上でCopilot+ PCを購入する必要がある。

 Microsoftは5月20日、Copilot+ PCの発表と同時にその目玉機能としてRecallを発表した。

 Recallは、Windows 11に組み込まれたローカルAIモデルを使って、PCで表示したほぼすべてのスクリーンショットを撮影して保存し、後からの検索を可能にする機能。Recallのタイムラインでスナップショットをスクロールし、操作を振り返ることができる。

 Microsoftは、すべてのデータはPC上に保存され、MicrosoftのAIモデルのトレーニングには使わないと安全性を強調したが、発表直後から懸念の声が高まり、7日にはこの機能をオプトインに変更すると発表していた。

 Recallプレビューの延期についての発表は、Microsoftのブラッド・スミス副会長兼プレジデントが米下院の公聴会に出席した後に行われた。この公聴会でスミス氏は、迅速な製品開発よりもセキュリティを優先すると約束した。