特殊詐欺の回線契約に使われた偽造カードは「運転免許534回線、マイナカード1回線」 2023年

AI要約

2023年中に特殊詐欺に悪用された携帯電話回線で、運転免許証が最も多く使用され、偽造運転免許証や偽造マイナンバーカードが使われた事実が明らかになった。

契約時の本人確認に運転免許証やマイナンバーカードのICチップ読み取りが最も確実な方法であると述べられている。

偽造書類を使用した携帯電話回線の割合や種別ごとの統計が示され、偽造保険証の割合が最も高く、ICチップの読み取りが強く推奨されている。

特殊詐欺の回線契約に使われた偽造カードは「運転免許534回線、マイナカード1回線」 2023年

 2023年中に特殊詐欺に悪用された携帯電話回線で、契約時の本人確認に使われた書類は運転免許証が最も多く、偽造運転免許証が386回線、偽造マイナンバーカードが1回線あった――河野太郎デジタル大臣は、6月8日付の自身のブログでこんな事実を明らかにした。

 「本人確認の際は、目視ではなく、運転免許証かマイナンバーカードのICチップ読み取りが一番確実な方法だ」と述べている。

 河野氏によると、23年中に特殊詐欺に悪用された携帯電話回線のうち、契約時の本人確認が把握されているものが619回線。うち、偽造された書類を使ったものは419回線と全体の68%に上った。

 本人確認書類に運転免許証が使われたものは534回線あり、うち偽造免許証が使われたのは386回線。

 マイナンバーカードが本人確認に使われたものは23回線、うち偽造マイナンバーカードは1回線だったという。

 また、健康保険証が本人確認に使われていたのは13回線、うち偽造保険証が10回線。在留カードは45回線、うち偽造カードが19回線だった。

 偽造の割合を種別に計算すると、最も高かったのが保険証で77%、次いで免許証が72%、在留カードが42%、マイナンバーカードが4%となっている。

 河野氏は、PCにカードリーダーを設置すれば、無料のソフトを使ってマイナンバーカードのICチップを読み取ることができるとし、「デジタル庁は、強くICチップの読み取りを推奨する」と述べている。