生徒と先生をつなぐ「学び」のニーズ 三重のベンチャーがアプリ開発

AI要約

小中高生や保護者と先生をつなぐ学びのフリマアプリが誕生。

生徒が勉強の悩みや要望を提示し、講師が対応する仕組み。

オンライン会議ツールを活用し、講座内容や時間を自由に設定可能。

生徒と先生をつなぐ「学び」のニーズ 三重のベンチャーがアプリ開発

 学習を深めたい小中高生やその保護者と、得意分野を教えたい先生とを最短でつなぐ「学び」のフリマアプリが誕生した。開発した元名大生が追求したのは、児童生徒も先生も「自分のニーズに合わせた選択ができる自由」だ。

■勉強の悩みを書き込むと…

 このサービスは「Trail(トレイル)」。石川頌悟さん(24)=三重県四日市市=が代表を務めるベンチャー企業「オノレ」が、4月下旬から東海地方を中心に提供を開始した。

 Trailの特長は「講座リクエスト」機能だ。「推薦を取るために今度の期末テストでなんとしても良い点を取りたい」「最近、学校の数学についていけなくなってきているのでどうにかしたい」。生徒がこういった勉強の悩みや要望を提示すると、登録されている大学生らの講師がそれぞれ対応できる授業や考え方を提案する。生徒はその中から、自分が最も良いと思う先生を選ぶことができる。

 講座はオンライン会議ツールと連携してリアルタイムにマンツーマンで進める。内容だけではなく、期間や時間、予算についても生徒側が自由に設定できる。

 現在登録している講師は、名古屋大(名古屋市)や南山大(同)などの学生を中心に約20人。それぞれプロフィルが公開されていて、どういう人で、どういうことを教えてくれるのかを知ることができる。

 石川さんは「勉強にとどまらず、『志望校をどう決めればいいのかわからない』といった相談の窓口としての利用も可能。受験を乗り越えた先輩から経験に基づくアドバイスがもらえるのは大きい」と話す。