テレビ東京「警察密着24時!!」が番組終了…逮捕者の不起訴触れず、社長「一回見直す」

AI要約

テレビ東京の石川一郎社長は、不適切な放送について謝罪し、番組を終了させる方針を表明した。

昨年3月の番組で不正競争防止法違反事件を取り上げた際、不起訴になった事実を伝えなかったことや、警察署内での会話を捏造したことが問題視されている。

放送終了の理由として、プロの品質を欠いたことが局の信頼性を損なうため、見直す必要があると説明された。

 テレビ東京の石川一郎社長は30日、定例記者会見で、「激録・警察密着24時!!」での不適切放送について「きちんと確認作業をしておらず全面的におわび申し上げる」と謝罪し、番組を終了させる方針を明らかにした。

 昨年3月の同番組で「鬼滅の刃」に関連する商品を巡る不正競争防止法違反事件を取り上げた際、逮捕された4人のうち3人が不起訴になった事実に触れずに放送するなどした。番組の取材は、制作会社のスタッフが担当。3人が不起訴になったことを認識している者もいたが、局側は把握していなかったという。

 また、事後に撮影したシーンを警察署内での捜査員同士の会話や会議の様子として放送したことについて、長田隆常務は「『再現』の表記が必要だったが、事実と異なる内容を作り出したり、曲げた形で伝えたことは一切ない」と“やらせ”を否定した。

 放送終了について、石川社長は「プロがきちんと処理すべきものをしなかったのは、テレビ局の信頼性を傷つけるので、ここで一回、見直す必要がある」と説明した。