chelmico・Mamiko「まさか人前で歌うことを職業にしているなんて思ってもいなかった」

AI要約

緊張する時の対処法や緊張がライブに良い影響をもたらすことについて語る。

ライブでの緊張が少しずつ慣れによって軽減され、自分を肯定する方法を見つける。

緊張することは自分を逆に前進させるポイントになることも理解している。

chelmico・Mamiko「まさか人前で歌うことを職業にしているなんて思ってもいなかった」

chelmicoによる連載「chelmicoのちいさなにっき」。Vol.48はMamikoによる「緊張した時は、どうする?」の巻。

自分がミスったと思ったことが逆に良い方向にいくことも。

人前に出ることって、本当に意味がわからないよね。たくさんの目玉がこっちを向いてる時、自分がすごい精神状態にいるなってたまに思うよ。小学生の時にピアノの発表会が嫌すぎて「本当に嫌だ、やめたい、家に帰りたい、絶対に弾きたくない」と泣き喚いていたのに、まさか人前で歌うことを職業にしているなんて思ってもいなかったな。てことで、私はかなりの緊張しいだよ! ! いや、なんかね、ステージに上がっちゃえばわりと大丈夫になるんだけど、本番前が一番落ち着かない。頭の中でセトリを思い出して、早送りで歌って、MCはこんな感じで話そうとか整理したり。どんなライブでも、本番前は心臓がバクバクする。なんだけど慣れってすごいもんで、最近は前ほどじゃなくなったんだよね。場数を踏めば踏むほど平気になってきてるのかな。自分が緊張した時の気持ちの一連の流れ方を理解したんだと思う。「そうだよね、緊張するよねぇ」と受け止める。緊張しててもいいやって思えるようになった。昔は緊張してたら絶対に失敗する! って思い込んでたんだけど、全然そんなことない。私は音楽的にわりとゆったりした演奏をすることが多いのと、緊張がバレにくいみたいで、逆に緊張してるくらいが、ゆるさがちょうどよく見えたりするかも? と思ったりしてる。

あとね、ライブは生ものだから自分がミスだと思ったことだって、逆に良い方向に、その場のグルーヴ感を高めてたりもするんだ、ってことに気づいた。同じことなんて2度となくて、今もこれからも生きていくとしたら、今を楽しむぞー! 感じ取るぞー! って気持ちにシフトするなど、いろんな角度から自分を肯定して、なんとかマインドを作り上げる時間を持つことが緊張した時の (緊張しそうな時の) ルーティンだぜ。全く緊張しなくなる時ってくるのかなどうなのかな。それはそれで、逆にちょっと怖いな。

チェルミコ 左・Rachel (レイチェル) 1993年生まれ、神奈川県出身。右・Mamiko (マミコ) 1996年生まれ、東京都出身。NEW EP『ati natu ep』が発売中。全国ツアー「ati natu tour (zansyo)」が現在開催中。

※『anan』2024年9月18日号より。写真・幸喜ひかり ヘア&メイク・ナリタミサト

(by anan編集部)

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