『ビリオン×スクール』ティーチが明かした加賀美の衝撃の事実 安達祐実の鬼気迫る芝居

AI要約

ドラマ『ビリオン×スクール』のセミファイナルで明かされた加賀美がAIである衝撃の事実。ティーチの暴走と授業の恐怖、そして教育の革命の行方に迫る。

安達祐実の鬼気迫る演技と城島、東堂、加賀美、芹沢の複雑な心情。ティーチの演劇で訴えられるいじめの深い問題。

最終回を前に、加賀美の最後の授業が幕を開ける。笑いと涙が入り混じる溝口と土橋のやりとりで緊張がほぐれるが、次回は最終回を迎える。

『ビリオン×スクール』ティーチが明かした加賀美の衝撃の事実 安達祐実の鬼気迫る芝居

 ドラマ『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)が9月13日に最終回を迎える。セミファイナルとなる第10話のラストでティーチ(安達祐実)から明かされたのは、加賀美(山田涼介)がAIという衝撃の事実。転落事故に遭った際、生命維持のために脳の一部をAI化されていたというのだ。毎話のタイトルに「AI教師」と付けられているのは、AIを駆使した授業をする教師という意味かと思っていたが、まさかそのままの意味だったとは。「私と加賀美君は同じだから」と芹沢(木南晴夏)の許可もなくAIであるという秘密を暴露してしまうことは、明らかなティーチの暴走だ。

 最終回で加賀美と芹沢が不在の0組に出現するティーチ。その前段階として、第10話でティーチは0組の生徒を一度恐怖のどん底に叩き落としている。男2人を従えて0組にやってきたティーチは、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)の柊一颯(菅田将暉)の如く、教室を占拠。目的は、教育の革命。問題だらけの0組から、問題だらけの教育界を変えると宣言し、生徒たちが指を指し合うことで人質を決める地獄の授業がスタートする。

「一人で誰かを殺すことはできなくても、みんなで少しずつ指していくことはできるでしょ。それで相手が死んだとしても、致命傷を与えたのは自分じゃないって思い込めばいい」というのは、今のSNS社会における誹謗中傷にそっくりそのまま当てはまるが、それらはすべて体験型演劇チームによる演劇「立てこもり」。ありあっした!とティーチは0組を後にしていくが、ドッキリでしたの一言で切り替えられることでもない。その恐怖の正体は、ティーチ、つまりは安達祐実の鬼気迫る芝居。AIスーツでティーチの手下をなぎ倒す加賀美にマシンガンを突きつけたティーチは「先生なのに強いんだ。もしかして、実家、極道とか?」と投げかけるが、極道なのはティーチの方である。

 ティーチの演劇で炙り出された城島(奥野壮)と東堂(大原梓)の本心。クラスのほとんどの生徒が言い出せなかった謝罪は、いじめの被害者であった梅野(上坂樹里)に向けられる。しかし、かつて梅野と同じいじめられる側だった加賀美は「許さなくていい」「努力すべきなのは、すべてを背負うべきなのは、傷付けた側の人間だ」と生徒たちに教示。それを聞いていた芹沢もまたいじめを受ける加賀美を助けられなかった側の人間だった。「あの時、何もできなくてごめんなさい」とかつての“零さま”に向けて、芹沢は一生許す努力をしていくことを涙ながらに誓った。

 クールポコ。、稲川淳二のネタをアドリブに入れ込み、山田涼介、木南晴夏、MEGUMI、志田未来が堪えきれずに笑ってしまう溝口(坂口涼太郎)と土橋(永野宗典)の職員室でのやりとりが見れなくなってしまうのは一抹の寂しさを覚えるものの、泣いても笑っても次回は最終回。加賀美の最後の授業が幕を開ける。