『海のはじまり』では水季と海をつなぐ大切な絵本に 『くまとやまねこ』重版決定

AI要約

絵本『くまとやまねこ』は多くの賞を受賞し、世界中で愛され続けている作品で、グリーフに寄り添う絵本として知られている。

最近ではテレビドラマや放送番組でも取り上げられ、読書会やデスカフェなど、さまざまな形で人々に影響を与えている。

また、29万部を突破するなど、長きにわたり支持され続けている。

『海のはじまり』では水季と海をつなぐ大切な絵本に 『くまとやまねこ』重版決定

 絵本『くまとやまねこ』(河出書房新社)の重版が決定した。

 本書は、第40回講談社出版文化賞絵本賞、第1回 MOE絵本屋さん大賞第1位、「この絵本が好き!」2009年版国内絵本第1位など、これまで数々の賞に輝いた作品。アメリカ、フランス、ドイツ、ブラジル、中国など、世界各国でも翻訳されロングセラーとなっている。

 作を湯本香樹実、絵を酒井駒子が手がけている。

 現在放送中のフジテレビ系月9ドラマ『海のはじまり』では、水季(古川琴音)と娘の海(泉谷星奈)をつなぐ大切な絵本として登場。また、NHK Eテレ『あしたも晴れ!人生レシピ』の「大人の心に響く絵本の魅力」特集(7月26日)では、『くまとやまねこ』の読書会の模様が放送された。図書館司書・田中肇氏は、『くまとやまねこ』との出会いがきっかけで、絵本を通して“死”を見つめる読書会「デスカフェ」を始めたという。大学生から70歳代まで、さまざまな年齢の参加者が、死について語り合った。

 2008年に刊行されてから16年、グリーフ(深い悲しみ)に寄り添う絵本として、本書はこどもから大人まで多くの人たちに読みつがれている。9月2日出来の48刷をもって発行累計部数も29万部を突破した。

 また、落合恵子、角田光代、宮下奈都、あさのあつこの作家陣が推薦コメントを寄せている。