ガンダム作品に爪痕を残した「変わり種グフ」 気の毒なイメージがついた機体も…

AI要約

本日は「グフの日」であり、異なるバリエーションのグフ機体を紹介する。まずは「マ・クベ専用グフ」で、ゴージャスなゴールドの装飾が特徴。マ・クベが搭乗したことはないが、そのデザインは目を引く。

次に、「グフ飛行試験型」は自立飛行を目指した機体で、『機動戦士Zガンダム』に登場している。ジオンから接収され、水上をホバー移動する様子が描かれている。

最後に、「グフフライトタイプ」は自立飛行を実現した最終型で、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。自爆するなど不憫な一面もあるが、自立飛行モビルスーツの始祖として語り継がれるグフ機体である。

ガンダム作品に爪痕を残した「変わり種グフ」 気の毒なイメージがついた機体も…

 本日9月2日は、「9(グ)」「2(フ)」の語呂合わせから、「グフの日」とされている。グフといえば、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場したモビルスーツであり、主人公アムロにとって忘れられない存在の「ランバ・ラル」が搭乗した機体として知られている。

 しかしそのグフにも、さまざまなバリエーションが存在するのをご存知だろうか。なかにはド派手なビジュアルをしていたり、ネタとして語り継がれていたりもする。そこで本日は「グフの日」にちなんで、とくに「変わり種」のグフたちを紹介していこう。

 グフのバリエーションのなかでも、とりわけ異質な見た目をしているのが「MSV」に登場した「マ・クベ専用グフ」だ。

 形式番号は「MSー07B」なのでベースは普通の量産型のグフなのだが、マ・クベ大佐仕様の装飾が施されているのが特徴。それにマ・クベの愛機ギャンによく似たブルー系のカラーリングに塗装されている。

 何より目を引くのは、ボディやシールドに施された彫金風のゴールド装飾。まるで腕利きの彫金職人が手がけたかのような見事な装飾は、とてもモビルスーツとは思えないゴージャスさを感じる。ちなみにマ・クベ専用グフは、ヒートロッドの色までゴールドになっている。

 ほかにも頭部にはギャンと同じようなアンテナを備えていたり、シールドの覗き穴に突起状のデザインが施されていたりと、とことん見た目にこだわった大胆なアレンジが加えられているのが特徴だ。

 そして同機体のおもしろいところは「マ・クベ専用」を謳いながら、マ・クベが一度も搭乗したことがない点にある。どうせならマ・クベの操縦で、この金ピカのヒートロッドを振るう姿を一度くらいは観たかった気もする、惜しいグフである。

「グフ飛行試験型」は未完成だったが、モビルスーツ単独で自立飛行を目指した機体である。もともと「MSV」として登場した機体ではあるが、「MSV」が初出のモビルスーツにしてはアニメデビューが速かった。

 そのグフ飛行試験型は一年戦争時の機体ながら、アニメ『機動戦士Zガンダム』に登場。連邦がジオンから接収した機体として運用され、水上をホバー移動する様子が描かれている。

『Zガンダム』ではバズーカを装備したグフ飛行試験型がジムIIやネモを撃墜し、クワトロ・バジーナが乗る百式の攻撃をホバーの高機動で回避する場面も。MSVからやってきた旧式機体にしては、破格の扱いといえるだろう。

 そして『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』には、同機の最終型にあたる「グフフライトタイプ」が登場。短時間とはいえ、本当に自立飛行を実現していた。

 最終テスト中に自爆するなど、不憫な面もあったグフ飛行試験型だが、自立飛行モビルスーツの始祖的な存在として語り継がれる、味わい深い「変わり種」のグフだ。