北村匠海『クレヨンしんちゃん』愛を語る「北村家と野原家が重なって見えたということも」思い出深い作品は劇場版シリーズ11作目

AI要約

俳優・歌手として活躍する北村匠海が、『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』で声優として出演。北村さんがクレヨンしんちゃんの大ファンであり、しんちゃんとの出会いが家族の絆を再確認させるきっかけとなった。

しんちゃんを通じて家族の絆や親子の関係が描かれる『クレヨンしんちゃん』の魅力や、大人になっても変わらない部分への共感を語る。

しんちゃんという存在が、家族の大切さや甘える心を再認識させる。北村匠海がしんちゃんを通じて感じる、家族や親子の絆の尊さ。

北村匠海『クレヨンしんちゃん』愛を語る「北村家と野原家が重なって見えたということも」思い出深い作品は劇場版シリーズ11作目

 俳優としてだけではなく、4人組バンド「DISH//」のボーカル・ギター担当としてアーティストとしても活躍中の北村匠海。最近では大人気コミックの実写化『幽☆遊☆白書』の浦飯幽助役、地上波でのドラマ『アンチヒーロー』(TBS系)での正義感の強い若手弁護士・赤峰柊斗役が好評、来年度前期NHK連続テレビ小説『あんぱん』への出演も決まっている。そして、『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』ではゲスト声優を担当。北村匠海にとっての転機“THE CHANGE”に迫る。【第2回/全4回】

 今回、北村さんがゲスト声優として出演する『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』は、劇場版シリーズ31作目となる最新作で、タイトルからも判るように”恐竜”がテーマだ。現代に恐竜を蘇らせた一大テーマパーク「ディノズアイランド」から脱走した小さな恐竜“ナナ”と研究者のビリー。二人(厳密には一人と一匹)はしんちゃんたち“カスカベ防衛隊”と出会う。ディノズアイランドの創設者であるバブル・オドロキーはナナとビリーの行方不明を必死に捜査する中でトラブルが発生し、恐竜たちが大脱走。渋谷を一大パニックに陥れる……という物語。

 いまや国民的アニメとも言われる『クレヨンしんちゃん』だが、実は北村さんはクレヨンしんちゃんの大ファンだとか。

「僕が子供の頃は、学校が終わって家に帰ると、決まった時間にアニメを見るのがひとつの習慣でした。色んなアニメを見た中で『しんちゃん』は家族の存在や温かさを感じたこともあったし、日常をすごく豊かにしてくれたんです」

 しんちゃんは北村さんにとっては身近な存在であった。

「しんちゃんは5歳で、6~7歳だった子供の僕からしたら、身近に感じられたんですよね。等身大なキャラだったし、当時はしんちゃんに年齢が近いということもあって、“無邪気だな~、しんちゃん”って思う目線では全くなかったんです。むしろ、ひろしとみさえが僕の父母にすごく似ているというか……(笑)。テレビ版ではほのぼのとした日常がすごく心地良かったですね。それが劇場版になると“父と母ってやっぱり強いな”って、子供心に感動を覚える瞬間があったんです。そんなところが北村家と野原家が重なって見えたということもあって。胸に刺さるような“ひろしの名言”もいっぱいあるじゃないですか。それがしんちゃんを好きになったきっかけでもありましたね」

 しんちゃんとの出会いは北村さんにとって、家族の絆を再確認できた……ということに繋がった。

「いまはしんちゃん目線ではなくなって、大人目線で観るところがあるんですよね。でも、子供にとってはいつまでも親の存在って変わらないだろうし。きっと、しんちゃんも大人になっても、5歳児のままの部分も多いだろうなって思うんです。そう思えるのは、やっぱり僕も子供の頃から変わらない部分があったりするからなんですけどね。大人になって、父母に会って、お酒もめるようになって、そこで話すことは仕事のことばかりかもしれないけど、それでも親に甘えられる部分ってあったりするんですよ。だから、しんちゃんを観ると“そういう存在だよね、家族って”ということを改めて感じられるんです。そんな“家族”が、頭から最後まで詰まっているのが『クレヨンしんちゃん』の良さなんだなって、すごく思います」