パリ五輪で金メダルを獲得した女性選手に“公開プロポーズ”はアリ? 表彰台直後の男性の行動に「スポットライトを奪った」と賛否両論

AI要約

バドミントン混合ダブルスの中国代表が金メダルを獲得し、試合後にプロポーズをする出来事が起こる。

プロポーズは成功し、黄雅瓊選手は喜んでイエスと答える。

一部でプロポーズのタイミングについて賛否両論の声が上がる。

パリ五輪で金メダルを獲得した女性選手に“公開プロポーズ”はアリ? 表彰台直後の男性の行動に「スポットライトを奪った」と賛否両論

愛の都パリで開催されているオリンピックでは、試合後にプロポーズをする選手が続出。先日、バドミントン混合ダブルスの決勝で金メダルを獲得した中国の女子選手に、恋人で中国男子ダブルスの選手が公開プロポーズをし話題に。しかしSNS上では、この行動に賛否両論の声が集まっているという。

8月2日にバドミントンの混合ダブルス決勝に挑んだ、中国代表の鄭思維選手と黄雅瓊選手。東京オリンピックでは銀メダルだったものの、対戦相手である韓国代表のキム・ウォンホ選手とチョン・ナウン選手を21-8、21-11で破り、二人は見事金メダルを獲得した。

表彰式で金メダルを受け取った後、恋人で中国男子ダブルスの劉雨辰選手が黄雅瓊選手に花束を渡すと、ポケットから指輪を出して公開プロポーズ! 驚いた黄雅瓊選手は涙を拭いながら「イエス」と返事をし、オリンピックでのプロポーズは大成功に終わった。

オリンピックの公式サイトによると、黄雅瓊選手は試合後にこのようにコメントしている。

「試合に向けてずっと準備をしてきたので、プロポーズにはとても驚きました。今日、私はオリンピックのチャンピオンになって、婚約もした。この指輪は私の指によく似合っていると思います」

黄雅瓊選手は自身のインスタグラムにプロポーズについての投稿をしており、キャプションには「『イエス』と言いました。最高な日にしてくれてありがとう」と添え、劉雨辰選手のアカウントをメンションした。

SNSには黄雅瓊選手と劉雨辰選手を祝福する投稿やコメントが集まっているものの、金メダルを獲得した直後にプロポーズをするのは自分勝手だという声も上がっているという。『US Weekly』によると、このような意見が投稿されているとのこと。

「パートナーを祝福するはずの瞬間に、プロポーズをするなんて。相手の気持ちを理解しようとせず、自分のことばかり考えているのは軽率で利己的。プロポーズをすることだけを目的とした特別なイベントを別に計画するべきだと思う」

「もし自分の恋人がこんなことをしたら、彼にパンチをして表彰台に上がる」

しかし捉え方は人それぞれであり、黄雅瓊選手がプロポーズされたタイミングを快く思っていなかったと決めつけるべきではないといった意見も。

「人それぞれだと思うが、プロポーズについて相手がどんなことを喜ぶかがわかっていないとか、そのことについて会話をしたことがないと勝手に決めつけるのは馬鹿げている」

オリンピックでのプロポーズについての議論はこれまでにも何度も起こっており、6月にアメリカの水泳選手であるリリー・キングがオリンピック出場資格を得た際に長年の恋人が公開プロポーズをしたことに対しても、ネットでは批判の声が寄せられたという。

2016年のリオオリンピックでは、女子3メートル板飛び込みで銀メダルに輝いた中国の何姿選手に、チームメイトで恋人の秦凱選手がプロポーズをし話題に。

表彰式の最中に行われたプロポーズに対し、作家のサニー・シン氏は「最悪の行動でロマンティックでも何でもない」と『BBC』に語っている。

「これはコントロールのメカニズムであり、『あなたはオリンピックのメダルを取ったかもしれないし、CEOになったかもしれないし、宇宙船をつくったかもしれないが、本当に一番大切なのはあなたが私の妻であること』と言っているようなもの」

「もしマイケル・フェルプスのような選手がメダルを授与され、女性が近づいてきてプロポーズをしたとしたら、みんな彼女を笑うだろう。男性が成功を収めたとき、女性は脇で陰ながら応援することが求められるのです」