「ぴあフィルムフェスティバル」で中村靖日さんの追悼企画実施へ、犬童一心監督「本当に厳しいなと…」

AI要約

映画監督の犬童一心氏が、第46回PFFラインナップ発表会に参加しました。

PFFは、新人映画監督の発掘と育成をテーマに開催される映画祭で、今年は中村靖日さんの追悼企画を実施します。

犬童監督は中村さんとの思い出を語り、彼の存在の特別さを述べました。

「ぴあフィルムフェスティバル」で中村靖日さんの追悼企画実施へ、犬童一心監督「本当に厳しいなと…」

 映画監督の犬童一心氏が8日、都内で「第46回PFFラインナップ発表会」に荒木啓子ディレクター、吉田恵輔監督と出席した。

 「ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)は、映画の新しい才能の発見と育成をテーマに、1977年にスタートした映画祭。東京では、9月7~21日に国立映画アーカイブで開催する。

 今年は緊急特集上映として、7月に急性心不全のため急逝した名バイプレーヤー・中村靖日さんの追悼企画を実施する。05年にカンヌ映画祭批評家週間で4賞を受賞し、第14回PFFスカラシップ作品でもある「運命じゃない人」(内田けんじ監督)や、「正門前行」(97年、佐藤信介監督)など計4本が上映される。

 特集上映のトークゲストを務める犬童監督は、自身の監督作5作品で中村さんを起用しており「僕の映画に一番多く出演している俳優。中村さんの訃報を聞いた時は、本当に厳しいな、もう頼めないのか、という気持ちになりました」と沈痛な胸の内を吐露。「映画監督って寂しさを感じることが多いのですが、彼が横にいてくれると癒される。俳優さんはカメラの向こう側にいる存在なのですが、彼はカメラのこちら側に来てくれて、仲間として横にいてくれる人なんです」と人柄をしのんだ。