真島茂樹さん、踊りを愛し生涯ダンサーを貫いた人 都内でお別れの会、松平健、市村正親、森公美子ら別れ惜しむ

AI要約

振付師でダンサーの真島茂樹さんのお別れの会が開催された。突然の訃報から約2カ月半。2004年に大ヒットした「マツケンサンバⅡ」の振り付けで注目を集めた真島さんは明るいキャラクターで人気者となった。

お別れの会では祭壇に真島さんの姿が飾られ、多くの人が集まった。松平健はマツケンサンバⅡの振り付けを依頼し、改めてマジの存在を認識していると述べた。

松平は真島さんを素晴らしいと称え、マツケンサンバⅡを永遠に踊り続けることを誓った。

真島茂樹さん、踊りを愛し生涯ダンサーを貫いた人 都内でお別れの会、松平健、市村正親、森公美子ら別れ惜しむ

 虚血性心不全のため、5月22日に77歳で亡くなった振付師でダンサーの真島茂樹さんの「お別れの会」が8日、東京都内のホテルで開催された。関係者約60人など多くの人が駆けつけ、「踊りを愛し生涯ダンサー」という信念を最後まで貫いた真島さんをしのんだ。

 突然の訃報から約2カ月半。その早すぎる別れに誰もが驚いた。亡くなる前日の5月21日は出身地の栃木県で「夢に向かって一生踊り子」という演題で講演会に出席していた真島さん。その翌日に亡くなるとは誰も想像していなかった。

 2004年に大ヒットした俳優・松平健(70)の「マツケンサンバⅡ」の振り付けを担当したことで、世間から一気に注目された。その明るいキャラクターからバラエティー番組にも多数出演し、一躍人気者となった。

 舞台をイメージしてつくられた祭壇の中央ではピンクのジャケット姿に左手を上げて真島さんがほほ笑んでいる。赤い照明の下、赤いバラ、ピンクのユリ、白いカーネーションなどの花がきれいに飾り付けられ、にぎやかに来場者を迎えた。会場にはこれまで着用した26着の衣装、新聞記事のスクラップ、舞台やプライベートの写真パネル、舞台の台本などが並べられ、モニターには22年の神宮花火大会で元気に踊る真島さんの姿が映し出された。

 明るく常にポジティブな真島さんは「マジ」と呼ばれ、多くの人から愛された。この日もたくさんの人が来場。もっとも近しい関係とも言える松平は「マジの存在を改めて認識しています」と感慨深げに語った。出会いは松平が10代の頃。真島さんが在籍した日劇ダンシングチームと松平がデビュー前に学んでいた劇団との合同公演だった。

 「もう彼は日劇のスター。彼が日劇にいるころは、たまに会っていました」。ブランクを経た後に再会して「マツケンサンバⅡ」の振り付けを松平から直接依頼したという。曲は空前の大ブームとなったが、松平は「最初はちょっと恥ずかしかった」と笑って当時を振り返った。亡くなる5日前にテレビ撮影で会ったのが最後だったという。 松平は改めて振付師としての真島さんを「素晴らしい。エンターテインメントとして皆さんに喜んでいただける。品があってパワーがあっていろんなものが入っている」とたたえ、「マジの意志を引き継いでいきます」と静かに語り、この先も「マツケンサンバⅡ」を踊り続けていくことを誓った。