紀藤正樹弁護士 長崎市長に疑問「政治的な理由をきちんと世に問うべきでした」

AI要約

弁護士の紀藤正樹氏が、長崎市の鈴木史朗市長が平和祈念式典にイスラエル駐日大使を招待しなかった件に言及。

イスラエル駐日大使の招待がないことで周辺国の大使が懸念を示し、鈴木氏は政治的な理由ではないと説明。

紀藤氏は鈴木氏のコメントに疑問を呈し、イスラエルを招待しない決断が政治的な理由であると指摘。

紀藤正樹弁護士 長崎市長に疑問「政治的な理由をきちんと世に問うべきでした」

 弁護士の紀藤正樹氏が8日、X(旧ツイッター)を更新。長崎市の鈴木史朗市長が9日の長崎原爆の日に行われる平和祈念式典にイスラエル駐日大使を招待しなかった件について言及した。

 イスラエル駐日大使が招待されていないことで、米国や英国などの大使が懸念を示し、参加見合わせの方向となっている。これに対して鈴木氏は8日に「決して政治的な理由で招待していないわけではない」と説明。厳粛な雰囲気のなかで式典を円滑に行いたかったと話した。

 

 こうした流れを報じるニュースを引用した紀藤氏は「こういうコメントは社会的に通らないと思います」と指摘。続けて「自身で決断される以上、その決断が社会にどう見えるのかという点を理解されるべきです。結論の是非の問題ではありません。逆にイスラエルを招待しない決断が真に『政治的な理由』でないと言うなら政治家としての対社会感覚に疑念を感じてしまいます」と疑問を呈した。

 さらに、紀藤氏は投稿を重ね、「政治家の決断には覚悟が必要でありイスラエルを招待しない政治的な理由をきちんと世に問うべきでした」と訴えた。「結論の是非はおくとして『円滑』理由に最初から招待しないという決断自体も相手国に対して失礼ですし(円滑理由なら当日まで検討することもできた)、この決断も〝政治的な理由〟というほかありません」とつづった。