中森明菜 復活ステージで1枚7万円超えのチケットが即完売 名曲をJAZZバージョンで歌った理由

AI要約

10年に体調不良を理由に無期限の活動休止を発表し、長らく表舞台から姿を消していた”伝説の歌姫”が再びステージに戻ってきた。

明菜が最後にステージに立ったのは、’17年12月のディナーショー。約6年半ぶりのイベント開催について、芸能リポーターの島田薫氏はこう解説する。

40周年を機に、個人事務所・ホームページ・SNS・ファンクラブなどをすべて新しく開設。完全復活と言える日は目前だろう。

中森明菜 復活ステージで1枚7万円超えのチケットが即完売 名曲をJAZZバージョンで歌った理由

’10年に体調不良を理由に無期限の活動休止を発表し、長らく表舞台から姿を消していた”伝説の歌姫”が再びステージに戻ってきた――。

7月14日の午前11時半過ぎ、都内のホテル地下駐車場に圧倒的なカリスマオーラを放った女性が現れた。フワフワのソバージュヘアに若かりし頃の自身の顔がプリントされたTシャツを着て歩いていたのは、歌手の中森明菜(59)だ。携帯電話を耳に当て、ご機嫌な様子で誰かと会話をしている。しばらくして電話を終えた明菜は、駐車場に停まっていた高級車に乗り込みホテルを後にした。

本格再始動が報じられたのは今年4月。彼女の59歳となる7月13日の誕生日に合わせ、12~14日の3日間にわたりファンクラブ会員限定イベントの開催が報じられた。明菜の復活ステージとあり応募が殺到、即完売するほどの″国民的行事″と化していたのである。

そんな明菜一行が駐車場を出て向かった先は、ホテルから数分の場所にあるライブレストラン。開演前とは思えない熱気に包まれる中、イベント参加者が興奮気味に心境を語ってくれた。

「1公演約180席で倍率は高かったですが、明菜ちゃんのライブを鑑賞できるなら7万8000円のチケット代は高く感じません!」(イベントに参加した女性ファン)

明菜が最後にステージに立ったのは、’17年12月のディナーショー。約6年半ぶりのイベント開催について、芸能リポーターの島田薫氏はこう解説する。

「明菜さんは’10年に帯状疱疹で活動を休止しましたが、’22年にデビュー40周年を迎えました。節目を迎えたことで、『みんなの前で歌いたい』『ファンの人に会いたい』という気持ちが一層強くなったのかもしれません。自身の体調と向き合った結果、この時期の開催に至ったのでしょう。演じるように歌い、歌うように演じる――″シンガーアクトレス(歌う女優)″の復活ですね!」

イベントではデビュー曲『スローモーション』を含む計11曲を披露。なかでも、『TATTOO』『BLONDE』『ジプシー・クイーン』『北ウイング』『スローモーション』『fin』の6曲はジャズバージョンで歌い上げ、しっとりしたテイストで、中森明菜ワールドへと観客を誘った。

「全盛期と比べるとさすがに声にパワフルさがなく、高音が出にくいように聞こえます。しかし、ジャズにアレンジされたことで逆にいい味を醸(かも)し出している。もともと囁(ささや)くような歌い方が魅力の一つでしたし、落ち着いた大人の雰囲気をファンも堪能したそうです。ライバルである松田聖子(62)がジャズライブやアルバムをリリースしたことも意識しているのかもしれません」(音楽ジャーナリスト)

40周年を機に、個人事務所・ホームページ・SNS・ファンクラブなどをすべて新しく開設。完全復活と言える日は目前だろう。現在も各方面からのオファーが絶えない人気っぷりだ。

「どの局も出演オファーはしていると思いますが、一番熱心なのは有働由美子(55)がMCを務める『with MUSIC』(日テレ系)です。4月頃からダメ元でオファーを出し続けていると聞いていますよ。NHK『紅白歌合戦』はここ数年の待望論も根強く、出演の可能性はあると見られていますが、すべては明菜さんサイドがOKを出せば……の話。ジャズバージョンでの歌唱なら、実現するかもしれません」(テレビ局関係者)

″伝説の歌姫″はジャズという武器を携(たずさ)え、ファンとともに新たな一歩を踏み出した。

『FRIDAY』2024年8月9日号より