【光る君へ】ファーストサマーウイカ、ききょう＆まひろの“関係変化”に含み「大体悪いのは道長です」

　俳優のファーストサマーウイカがこのほど、NHKの大河ドラマ『光る君へ』（日曜午後8時ほか）の取材会に出席し、演じるききょう／清少納言と、まひろ（吉高由里子）との関係や大石静氏が手掛ける脚本への印象を語った。

　ウイカ演じるききょうは『枕草子』の作者でもあり、一条天皇（塩野瑛久）に入内した定子（高畑充希）のもとへ女房として出仕し、心からの忠誠を尽くす才気煥発（かんぱつ）な人物。

　ききょうとまひろの関係性を「先輩後輩感というか、圧強めの先輩（ききょう）と基本的に苦笑いしながら話を聞いてくれる後輩（まひろ）」と表現する。しかし、紫式部が記した『紫式部日記』では、清少納言に対する批判的な記述が含まれており、2人は“ライバル”というイメージも根強い。これまでに本作で描かれている2人について、ウイカは大石氏のアイデアに驚かされたと打ち明ける。

「2人の関係性のゴール地点がある程度分かっているから、最初は近づけておこうっていう、関係に幅を持たせようとするアイデアが素晴らしいなと。そこで『うわーすごい！』と震えました。やはり“マブダチからの軋轢”みたいな、みんなが常にハラハラするようなギミックが効いていて、大石先生に脱帽という感じです」

　そのうえで、今後の2人の関係については「実際のところ私もまだ分からないです」と断ったうえで、「ただね、ききょう目線からみると大体悪いのは道長（柄本佑）ですよね。本当に許せないんですよ、マジで（笑）。道長のせいでききょうは大変な目に遭ってますからね。史実上でもスパイだとか言われて里に下がってる時期もあったり。やはりそこの三角関係というか、道長を介してマブな関係が変化していくっていうのはハラハラワクワクさせてくれますよね」と恨み節も交えながら、今後の関係の変化に含みを持たせた。

　そんなまひろ役の吉高と、定子役の高畑との共演に「2大天才とサシでお芝居をさせていただくって、この上ない贅沢もの」と喜びをかみしめている。

「私はお2人を語れるほどの人間ではないですが、やっぱり圧倒的です。由里子さんが私の2つ上で、充希さんが1つ下で、若い頃からの同年代の星ですよ。あの大天才方と膝突き合わせてお芝居できるなんて、一番ありがたい経験です。圧を感じさせず、すべて受け止めて『なんて返し方をするんだ！』っていう、予測できない、かつ面白くて……お二人とも圧倒的ですよね」

　ききょうがまひろと語り合うシーンは何度もあったが、セリフそのままに「『なにこの人!?』と度肝を抜かれる感じです。嘘なく『まひろ様ってすごいことをお考えになるんですね！』と思えます。『吉高さんすごいですね！』って全く同じ気持ちになるので、私も嘘なく表現ができて、それがすごく楽しいです」と興奮気味に振り返った。

　また、芝居についても「吉高さんは『私ね、もう受けてるばっかりだから～』みたいな感じで言うんです。でも、それが天才で天才で……最高です。いや～素晴らしいですね。『飲みに行こうよ～』って言ってくれますし、それもまたうれしいですね。もう分け隔てなく、本当に素晴らしい座長ですね」と絶賛した。