桂米団治、三方をファンに囲まれた異例の落語会開催「こういうスタイルが当たり前になってもいいのでは」

AI要約

桂米団治が後輩の桂紅雀、桂二豆と共に異例の落語会を大阪で開催。

客席を囲む特別な形式で、演者たちは客席の特徴を生かしたユニークなネタで楽しませた。

終演後には客席の感想を直接取材し、米団治は新しい落語会のスタイルに柔軟な姿勢を見せた。

桂米団治、三方をファンに囲まれた異例の落語会開催「こういうスタイルが当たり前になってもいいのでは」

 落語家の桂米団治(65)が28日、大阪・近鉄アート館で後輩の桂紅雀(53)、桂二豆(30)と三方を客席に囲まれた中での“異例落語会”を行った。

 通常は舞台から前方にのみ客席が広がるが、この日は前方に加え左右側面にもファンが。米団治は、丁稚(でっち)や番頭が商売そっちのけで芝居のまねごとに熱中し笑いを誘う「質屋芝居」、二豆はトラの形態模写がおかしみを出す「動物園」、紅雀も酔っぱらいの動きが印象的な「親子酒」と、客席の特徴を生かし、動きが派手なネタで客席を引き込んだ。

 終演後には、米団治らが、客席に直接「感想」を取材するひと幕も。米団治は「昔は国道をはさんで、車が通る中で拡声器持って落語をやったこともあります。それにくらべたらすご~いやりやすかった」と話し「新しい落語会の形があっていい。これから、こういう三方客席に囲まれるスタイルが当たり前になってもいいのでは」と、柔軟な姿勢を見せた。