「水戸黄門」放送開始55周年 キャストインタビュー③ 飛猿役の野村将希「ハリウッドで『水戸黄門』」熱望 入浴シーン代名詞の由美かおる「黄門さまのように明るく健康に」

AI要約

水戸黄門の放送開始55周年を迎え、出演者が歴史を振り返り、ドラマの魅力を語る特番が放送される。

水戸黄門は1969年にスタートし、BSーTBS版では武田鉄矢が六代目ご老公を務め、計1248回放送された。

由美かおると野村将希がそれぞれの役について語り、番組には他の出演者もゲスト出演する予定だ。

「水戸黄門」放送開始55周年 キャストインタビュー③ 飛猿役の野村将希「ハリウッドで『水戸黄門』」熱望 入浴シーン代名詞の由美かおる「黄門さまのように明るく健康に」

 国民的時代劇といわれるTBS系「水戸黄門」(後にBSーTBSでも放映)が放送開始55周年を迎え、8月11日、当時の映像を交え、出演者があらためて歴史を振り返り、ドラマの魅力を伝えるBSーTBSの特番「放送55周年記念 あゝ人生に水戸黄門あり」(午後7時)がオンエアされる。長きにわたって出演し、幅広い視聴者に親しまれた横内正(83)、里見浩太朗(87)、由美かおる(73)、野村将希(71)が取材に応じ、それぞれに「水戸黄門」の思い出などを熱く語った。(三橋正明)

 1969(昭和44)年8月に東野英治郎さんが初代水戸光圀のご老公を演じた第一部からスタートした「水戸黄門」はBSーTBS版(2017~19年)で武田鉄矢(75)が六代目ご老公役を務め、放送は計1248回に及んだ。

 「かげろうお銀」役で86年の第16部から出演、第29部からは「疾風のお娟(えん)」役を務め、入浴シーンで話題となった由美と、第17部から28部までご老公一行を守る「柘植の飛猿」を演じた野村が視聴者に与えた存在感は大きかった。

 ドラマを楽しんでいた記者から見ても、2人とも当時と変わらぬはつらつとしたムードで「お銀」と「飛猿」そのもの。由美は「出演者は家族のようで、久々にお会いしても何も変わらず今でも仲間です」とニッコリ。野村も「(撮影で)家族より長い時間一緒にいましたからね」と重ねた。

 野村は「飛猿が最初に登場するシーンで扉を破ったんですけど、そのとき里見さんが血相変えて飛んできて『子どもが見ているのに何なんだ』と言われましたね」と思い出を語った。

 健康や美についての活動も展開する由美は「水戸黄門は自分の人生にとって大切なもの。ドラマで終わらず弱者への思いやりなど、自分も黄門さまのように明るく健康になるような気持ちを持ち続けたい」と願った。

 「飛猿は自分の分身。自分の歴史です」と語る野村はこんな願望も明かした。「勧善懲悪のテーマで、ハリウッドで『水戸黄門』ができないかな。水戸黄門の海外版。僕も里見さんと『水戸黄門』の舞台でしっかり立ち回りができましたからね」と〝飛猿再来〟へ意欲を見せた。

 特番にはシリーズで「格さん」を演じた大和田伸也(76)、「助さん」の原田龍二(53)、「ご老公」役の武田、「風車の弥七」役の津田寛治(58)もゲスト出演する。大和田は「『こんなにすてきな時代劇があるのだ』ということを知っていただきたい!」、武田は「日本の時代劇の宝のような作品です」などとコメントを寄せた。