橋下徹氏 富士山の観光政策を危惧「世界遺産の取消ってのもありうるからね」

AI要約

橋下徹氏が富士山の弾丸登山客に言及し、入山規制の必要性を指摘。

停滞した共通ルールの設定と外国人への入山料引き上げを提案。

観光政策の変革が必要であり、観光地整備に対する課金意識を高めるべきと主張。

橋下徹氏 富士山の観光政策を危惧「世界遺産の取消ってのもありうるからね」

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が24日、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演し、富士山の弾丸登山客に言及した。

 富士山ではたびたび「弾丸登山客」による迷惑行為や遭難事故が問題視されてきた。主な登山道は山梨側の吉田と静岡側の富士宮、須走、御殿場の4ルート。山梨県が今夏始めた富士山の入山規制によって、吉田ルートでの危険な「弾丸登山」は減っているというが、反面、静岡側へ流入しているという。

 2013年6月にカンボジアで開催された「第37回世界遺産委員会」で富士山は「世界文化遺産」に登録された。

 橋下氏は「環境が悪くなってくると世界遺産の取消ってのもありうるからね。取消って最悪だから。秩序を作っていくって一番重要だと思う」と切り出した。

 山梨県と静岡県で共通のルールを作るため協議体を設置すべきと指摘し「ゆるい方のルールの所に人が来ちゃうから共通のルールにしなきゃいけない」と語った。

 国道を有するため入山規制できないという静岡側のルートについて「これこそ地方分権で県の方に権限と責任を与えて。東京の霞が関で富士山の状況なんか把握できるわけないから。静岡県と山梨県に権限を与えてルールをきちんと作らせた方がいいと思う」と持論を述べた。

 入山料についても言及した。橋下氏は自身が「二重価格論者」だと前置きした上で「外国人に1万円払わせろ。2000円じゃ安すぎる。外国人(登山客)より日本人は(税金を払っているから)安く」と主張。

 その根拠について「今まで観光地って無料で行けることが前提だったでしょ。お金を取る代わりにきちんと整備し、軽装の人には『入山しちゃいけませんよ』と関所みたいな役割をするとか。お金を取ってきちんとしたサービスを提供するってのが、これからの観光政策」と持論を展開した。