小泉孝太郎 「生まれ育った実家の匂い」思い起こす作品で徹底した役作り「誰ひとり気づかなかった」

AI要約

俳優の小泉孝太郎が映画「愛に乱暴」の完成披露舞台あいさつに参加し、妻を苦しめる夫を演じたことについて語った。

小泉は役作りに力を入れ、前髪のスタイルを変えるなど細かい工夫を凝らした。監督の策略により撮影現場でも気づかれない演技を披露した。

映画のテイストやストーリーについて触れ、観客に率直な意見を求める姿勢を見せた。チェーンソーを使った鏡開きイベントも行われた。

小泉孝太郎 「生まれ育った実家の匂い」思い起こす作品で徹底した役作り「誰ひとり気づかなかった」

 俳優の小泉孝太郎(46)が22日、都内で行われた映画「愛に乱暴」(監督森ガキ侑大)完成披露舞台あいさつに出席。

 「男性は僕だけというのはめったにないのでドキドキしています」とにこやかにあいさつした小泉。爽やかな笑顔を見せた。

 そんな小泉は、妻・桃子を苦しめる夫・初瀬真守を演じる。撮影前と撮影時は監督と入念な話し合いを行い、役作りに力を入れた。前髪を上げているいつものスタイルとは異なり、“ダメ男”を表現するため、前髪を作るこだわり。現場に入った時は「誰ひとり小泉孝太郎に気づかなかった」と振り返る。

 「小泉孝太郎とは気づかれないようにしたかった」という森ガキ監督の策略に「凄いと思った」と感心し、「そんな経験がなかった」と初体験だったと明かした。

 本作品は「素晴らしいハッピーエンドのテイストではない」としながら「真夏の日本家屋の…もっと言えば僕が生まれ育った実家の匂いみたいなものをフワッと。あの時の匂いがよみがえるような気持ちにさせてくれる」と表現。

 これから作品を見る観客へ向け「“真守、最低でした”とか皆さんの率直なご意見楽しみにしています」と笑顔で呼びかけた。

 劇中の重要なカギとなる“チェーンソー”を使い、作品の完成を記念した鏡開きも行った。

 人間の複雑な感情とその器にされた本質を鋭く炙り出してきた吉田修一の同名小説が原作の本作。「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させている、江口のりこ演じる主人公・桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始め、乱れ始める日常を描くヒューマンサスペンスとなっている。

 この日、共演の江口のりこ、風吹ジュン、馬場ふみかも登壇した。