藤井王位 21歳最後の対局を勝利で飾れず 渡辺九段に敗れシリーズ1勝1敗のタイに

AI要約

将棋の第65期王位戦第2局は、藤井聡太王位と渡辺明九段の対局が行われ、藤井が敗れてシリーズ成績が1勝1敗のタイとなった。

藤井は永世王位の資格獲得を目指しており、次の第3局で2つ目の永世称号を獲得することが期待されている。

過去には渡辺に21勝4敗と圧倒していた藤井だが、432日ぶりの黒星を喫した。

藤井王位 21歳最後の対局を勝利で飾れず 渡辺九段に敗れシリーズ1勝1敗のタイに

 将棋の第65期王位戦第2局は18日、北海道函館市の「湯元 啄木亭」で2日目が指され、後手の藤井聡太王位(21)=王将など7冠=が挑戦者の渡辺明九段(40)に敗れた。シリーズ成績は1勝1敗のタイとなった。藤井は連続5期による「永世王位」の資格獲得が懸かる。1日の棋聖戦第3局で「永世棋聖」の資格を手にしたのに続く、2つ目の永世称号獲得を目指す。第3局は30、31日に徳島県徳島市の「渭水苑」で行われる。

 19日に22歳の誕生日を迎える藤井だが、21歳最後の対局を白星で飾ることはできなかった。

 渡辺相手にはここまで21勝4敗と圧倒していたが、2023年5月13日の名人戦第3局以来、432日ぶりの黒星を喫した。

 1日目の戦型は相掛かり。角交換を経て迎えた午後は長考合戦となり、渡辺が53手目を封じて終了した。2日目は角交換からじわりと攻勢を強められると、そのまま押し切られた。

 6、7日に愛知県名古屋市で行われた開幕局は千日手指し直しの末、藤井が終盤の大逆転で先勝。第2局の前夜祭では「一手一手読みを入れて、皆さんに楽しんでいただける将棋を指したい」などと意気込みを語っていた。今シリーズを制すと5連覇となり、棋聖位に続く2つ目の永世資格を獲得する。